ドライヴ(2011年)2012年11月05日

ロードショーは見逃したので、TSUTAYAのレンタルビデオで観賞。
「逃がし屋」とでも言えばいいのか。
犯罪者の逃亡を手助けする自動車の運転手の物語。ワタシは古い人間なので、嫌でも思い出すのがウォルター.ヒルが監督してライアン.オニールが主演した「ザ.ドライバー」。
話の導入部は何となく似ているような気がするけれど、まったく違うのが、主人公が女に恋愛感情を抱いてしまうという展開である。
まったく好みの問題だけど、まるで血の通っていない風な人間関係が印象的だった「ザ.ドライバー」のほうが、よかったような….。もう、20年以上前に見ただけだから、あてにならない印象かもしれないが。
ただし、情が深いだけ「ドライヴ」の運転手のほうが、間違いなく残忍である。

衆院解散総選挙2012年11月19日

衆議院が解散した。選挙である。私が投票所に初めて足を運んだのは2005年の「郵政解散」のときだから、ずいぶんと年をとってからの参加だった。
休日に街を歩いていたら、駅前で偶然に小泉首相(当時)の街頭演説があるのを知った。それまで現役の総理大臣を生で見たことがなかったので、興味がわいたのだ。
「郵政民営化」が、はたして国民にとって重要な法案であるのかどうなのか、かなり疑問ではあったのだけど、最初から最後まで、その事しか言わない首相の言葉に、聴衆たちからは野次などなく、みんな真剣に聞き入っていた。
前回は2009年、麻生首相のときだった。自民党には強烈な逆風が吹いた選挙で、みなの心が民主党の候補に向いていた。私の住んでいる地域の選挙区では、自民が候補を擁立せずに、公明党一本に票を集中させる作戦をとっていた。それほどの危機感を抱いていたということだ。公明党の候補はかなり有力な議員だったのだが、結果は民主党の新人候補に敗れ、議席を失ったのだった。
さて2012年である。こんどは民主党に逆風のようである。実家に帰省中、所用を済ませ、テレビの前でゴロゴロしていたら、速報でニュースが入って来たのだった。野田総理が「今週末16日に解散する」と明言した党首討論。政治家の口から明確な約束事が聞ける機会はめったにないので、驚いたし、それなりに迫力があった。年末には、選挙の結果がでる。

タクシードライバー2012年11月26日

最初に観たのは高校三年のときで、姫路駅ビルの名画座だった。高三ということは、受験もあって時間に追われていて休日も貴重だし、小遣いにも不自由していた時期で、映画館の入場料やら電車代ですら貴重なのだった。
最近、シネコンはいっぱいあるけれど、街から名画座はことごとく消えうせていて、古い作品に出会える機会はなかなかないのだが、今日、二度目の劇場鑑賞をした。

ニューヨークの夜景とバックに流れる音楽のけだるいサックスの調べが見事に合っていて、実に印象的な映画だった。大統領候補の暗殺を企てる、ベトナム戦争帰りで不眠症のタクシー運転手が主人公。途中でマグナム44、38口径、ワルサー、コルトの四丁拳銃を手に入れるあたりからトラビス(主人公)の行動に観客たちが魅入られるようになり、ラスト、売春宿で爆発する狂気と血飛沫の惨劇にカタルシスを憶えるのである。
「野獣死すべし」のとき、松田優作は絶対この映画を100回以上見て研究していたに違いない(想像です)
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