ソロモンの偽証2015年03月30日

全6巻。
当初、自殺だと思われた、ある中学生の墜落死。「殺人だ」との怪文書がマスコミに流出し、札付きの不良少年が容疑者として、世間の好奇の目にさらされる。「あいつならやりかねない」
昨年の大晦日から読み始めて、本日読了。
中学生の学校内裁判なんて、ありえないような話が、きちんと説得力を持って丹念に描かれている。
作者の「模倣犯」は、強烈な本で、あまりのリアリズムに絶望感を抱かされてしまったのだが、「ソロモン偽証」は、「魔術はささやく」や「龍は眠る」のように、さわやかな読了感を与えてくれるので、いい。

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