モヒカン故郷に帰る2016年05月07日

モヒカンの故郷は瀬戸内海の島だ。私も瀬戸内海に面した小さな町で高校卒業まで暮らしたので、大小さまざまな島が点在する海の景観は懐かしく感じられた。
彼女の妊娠をきっかけに東京から故郷に帰った彼を待っているのは両親と弟である。父親は矢沢永吉に心酔しており、自分が指導している中学校のブラスバンドには「アイ.ラブ.ユー,OK」を演奏させている。話の進行とともに病気が判明し、入院するが自宅療養が決まった帰り道、車の中で口ずさむのは「止まらない〜Ha~Ha」だ。
この映画は息子が病気の父親を看取るまでの行動を追っかけている。
最後には彼女とともに船に乗って島を去っていく。東京に帰るのだろう。
世の中では自分が生まれた土地でずっと暮らす人と、故郷を離れて暮らす人との割合はどのくらいなのだろうか。
田舎から都会に行く人が多いだろうが、その反対もあるだろうし、都会から別の都会、田舎から別の田舎、というパターンもあるだろう。
私の場合はこの映画の「故郷」が瀬戸内海であったことが、こころに響いた。矢沢永吉の音楽(二曲だけだったが)も、広島カープ(贔屓ではないが)も、こころに響いた。
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