辛子蓮根2016年05月29日

今宵のメインディッシュは「ほっけ焼き」だ。居酒屋の定石中の定石である。「一文字ぐるぐる」は小皿に入った生野菜の味噌ずけなので、サイドメニューと言っても過言ではない。
「ほっけ」とビールを味わいながら、私はもうひとつの美味しんぼメニューである辛子蓮根を注文した。
これも、初めて食べるものだ。
半切りにした蓮根の穴にからしが詰まっている。外側を包んでいる食材は何だかわからない。マヨネーズが小皿に入って、皿の上に乗っかっている。
「美味しんぼ」の中では「鼻をぶん殴られるように辛い」という描写があったように記憶しているが、私が今日食べた辛子蓮根は、少しピリッとくる程度でそんなに辛くはなかった。蓮根のシャキシャキした食感は歯ざわりがいいと言ったらいいのか、心地がよろしく、いいものだ。薬味でのせられているマヨネーズに関しては、本来のからし蓮根の味わいからは逸脱しているのではないだろうかという違和感があった。熊本に住んでいる方々は、伝統的に、この食材にどのような薬味をつけて食べているのだろうか。マヨネーズは女子供は喜びそうだが、違うような気がしてならない。
私は、基本的に出されたものは食う習慣があるので、マヨネーズをたっぷりつけて食べた。美味かった。
想像だが、本来のからし蓮根は、もっと辛く、薬味はマヨネーズ以外の何かが本道で、ご飯や日本酒に合う食材なのではなかろうか。
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