怒り2016年10月04日

かなりの話題作だと思っていたのだが、出かけたシネコンの中では収容人数の一番小さな劇場での上映だった。
あまり観客の入らない映画なのだろうか。確かにわかりやすい内容ではなかった。
千葉、東京、沖縄で話が同時進行する。それぞれの物語はみんな濃く、演じる役者のみなさんも、かなりエネルギーのいる仕事だったろうと思われるものだ。
冒頭、八王子で起こる殺人事件の容疑者が、三本の人間ドラマの中に紛れ込んでいる。真犯人は最後までわからない。作者が、わざわざ複雑な構成の映画にしたのは何らかの意図があるのだろう。
俎上の知れない人間は、社会の中において人々を不安にさせ、やがては不信に変わり、最後には排除される運命にあるのかもしれない。

聲の形2016年10月05日

「声」という漢字を何でわざわざ昔の書体を採用して「聲」と書いたのか、作者の意図はわからない。
冒頭、小学六年生の教室に耳が聞こえない少女が転校してきて、子供たちの関係が乱れていく様子が語られる。残酷な話である。もっとも基本的かつ原始的なコミュニケーションは声にして言葉を交わすことだと思いますが、大勢の中でたった一人、その能力が不自由な人がいたらどうなるのか。社会経験のない小学生ばかりの世界なのだ。
中心になるのはいじめっ子の少年と転校生の少女。
5年後、高校生になった二人が再会するところから、物語は動き出す。
気持ちが伝わらないというのはつらいことですね。
aikoの歌がいい。なんでこんなにいいのだろう。

「闇金ウシジマくんPart3 」「亜人 -衝戟-」2016年10月06日

闇金ウシジマくんPart3

主人公の丑島くんよりも彼に借金を負った人々の人生のほうに関心がある映画なのだ。その基本精神は一作目から変わりがないと思います。みんな金のために働いていて、金のために辛抱している。金があれば何でも出来るが、金には節度を持って付き合わないとイケナイのです。人にはみんな家族友人恋人がいますが、金は適度にないほうが平静ですよね。困窮すると危険だけど。

10.4

亜人 -衝戟-

三部作のアニメーション。劇場公開が二週間三週間限定なので、限られた時期を逃すと劇場では見ることができない。

亜人というのは何度殺されても生き返る能力を持った人間のことで、世界から危険視されているという設定である。

日本では公式には二人しか確認されていなかったけれど、偶然に交通事故で蘇ってしまった高校生が、政府から追われるようになるのが、物語の発端である。面白いけど、最終章に至り、最大の悪人の目的がどうしようもなくしょうもないことがわかってしまって、やや残念な気持ちです。

10.5


「高慢と偏見とゾンビ」「SCOOP!」「 ハドソン川の奇跡」2016年10月07日

高慢と偏見とゾンビ

男女間における恋愛の心理学については深く考えないことにする。「バイオハザード」が中世ヨーロッパで起こって、ゾンビウィルスが蔓延し、サバイバルとなる。ゾンビの探知機がハエだというのが秀逸。


SCOOP!

スキャンダルを追うパパラッチの話。劇中のほとんどが山手線周辺の出来事ではないのかな。それだけで全国版の雑誌が成立してしまう。日本は狭いね。二階堂ふみは好きだけど(他の出演作でも言えることだが)セックスシーンでブラとパンティをとらないのは、よろしくない。裸にならないのなら、やらないほうがいい。


ハドソン川の奇跡

ナショナルジオグラフィックチャンネルの「メーデー航空機事故の真実と真相」のファンです。古今東西、全世界で起きた航空機事故を発生から事後の検証まで、詳細にレポートするというドキュメント番組です。シーズン9で、この事故も扱われていました。NTSB(国家運輸安全委員会)の調査については、この番組でよく見ているから、機長が一度、容疑者扱いにされたのは普通のことだと思われた。


グッドモーニングショー2016年10月12日

私は高校生の頃まで、朝起きるとテレビを見る習慣があった。午前七時スタートの番組には毎日お世話になったものだ。これから1日が始まるときだから、明るく元気の出るような内容であってほしい。
でも早朝から情報の洪水に晒されるのにストレスを感じるようになってからは、テレビを点けなくなってしまった。音だけのラジオくらいが丁度いい。タイマーをセットしておいて目覚まし代わりに鳴らすのだ。
休日以外の朝は憂鬱な時間である、個人的には。
先日、鑑賞した「SCOOP!」もマスコミの話だった。情報を売って飯を食っている人々の映画なので、他人より1秒でも速く知って他人よりも1秒でも先に発信することに命をかけている様が描かれています。
頭の回転が高速でないと勤まりませんよね。
10.10
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