無限の住人2017年05月03日

三池崇史さんは比較的多作の映画監督のようで、リストを眺めてみると、過去に多くの作品を鑑賞していたことに気がつくのだ。
今回は人気漫画の映画化ということだが、例によって私は原作を読んでいない。だから一本のチャンバラ映画だと思って鑑賞いたしました。同じ監督の作品で「十三人の刺客」という時代劇がありましたが、クライマックスで、三百人の敵を向こうに回して壮大な斬り合いが繰り広げられるという部分は共通しており、血飛沫が舞い散る光景が果てしなく続くのだ。
刀による殺陣は、日本映画独自の世界だと思うが、西部劇にあるような拳銃での撃ち合いに比べると、鮮血の量が圧倒的に多く、首や手足が切り離されるような描写もあり、見ていてものすごく痛そうである。
主人公の万次は不死身の身体をもつ侍で、斬られても斬られてもゾンビのように蘇る事が出来る。百人斬りの剣客ではあるが、劇中で戦う相手側もずば抜けた剣豪たちである。だから何度も致命傷のようなダメージを受けることになる。X-MENのウルヴァリンのような肉体を持っているからこそ勝つ事が出来るのだ。
木村拓哉は悲壮感の漂う演技である。石原裕次郎や高倉健のようにどんな映画で誰を演じようとも、どこまでも本人でしかないのだが、スターとはある意味、そういうものではないのだろうか。
チャンバラ映画なのに女性の観客の方が多かった。凄いことだと思った。

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