否定と肯定2018年01月13日

実話だそうだ。受け売りですが扱われているのはアーヴィング対ペンギンブックス.リップシュタット事件であるそうな。第二次世界大戦におけるホロコーストの事実認定に関わる控訴。国境を超えた歴史の解釈をめぐる問題を英国という一国の裁判で争うという話です。戦争犯罪を扱った重たすぎる法廷です。
訴えたのは英国の学者で訴えられたのは米国の学者、英国の法廷で20世紀半ばにポーランドで起った事の否定と肯定を争うのです。
自ら論戦に加わって戦おうとする米国学者に「一切喋るな」と釘を刺し、事実関係の積み重ねで裁判を進行する、英国の弁護団が秀逸です。進んで証言をしようとするホロコーストの被害者を含め、当事者たちを証言台に引っ張り出すことを、最後まで拒み続けます。根底にあるのは議論の勝ち負けではなく、事実の認定なのです。
私はこの映画のポスターが好きです。
左から(ホロコーストの)否定と肯定、そして弁護人です。
1.12

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