道頓堀2018年12月04日

陽が落ちてあたりは暗くなったが、時間はまだ午後五時である。晩飯にはまだ早い。それでも腹が減った。何か軽く食べたい。ここは道頓堀、食いもん屋だらけの通りではある。しかし今、食いたいものが何もない。
カニも河豚も肉も食べたくない。ラーメン屋はあるが、蕎麦屋とうどん屋がない。たこ焼きお好み、寿司屋はあるが、普通の食堂がない。飲み屋はあるが、酒は飲みたくない。たいして美味くなくてもいいから安く食える店が希望だ。空腹を満たしてくれるだけでいい。なんとか見つけたのがすき家だった。牛丼ならばいけるだろう。
四百八十円のねぎ玉牛丼並盛を注文した。生卵を割って白身を除き、黄身だけを丼の中に落とし、ピンクの生姜を盛り付けて勢いよく食べた。
この辺り、外国人相手の観光地と化している。

千日前2018年12月05日

また午後五時である。道頓堀には適当なうどん屋がないので千日前まで歩いてきた。ここでは昔から地元で商売している名物うどん屋がある。しかも安い。しかし残念ながら同じ値段ならば丸亀製麺の方が美味い。
季節限定メニューの牡蠣づくし玉子あんかけ、実物はCMの牡蠣よりもだいぶ小さくて、誇大広告なのではなかろうかと思うが、あたたくて美味いのは間違っていない。チェーン店だが、地元の古い店よりも美味い。
なので私は丸亀に行く。でも時々は古い付き合いなので地元の店にも行こうと思っています。

難波2018年12月06日

近年、レコード屋が極端に減った。いや、レコード屋ではなくてCD屋が極端に減った。
音楽配信や通信販売が主流になって、販売店で買う人がいなくなってしまったのだろう。
家の近くにあったTSUTAYAが最近閉店してしまい、音楽やビデオを購入したいと思った時、不便になってしまった。大きな商業施設でもビデオやCDを扱う店がないことも多く、私はある意味買い物難民なのだ。
本日、難波のタワーレコードに行ってきた。場所は高島屋の向かいである。
ビルの中には無印良品、ロフトも入居していて、タワーレコードは五階六階だ。エレベーターで五階に登り、店内を探して目的のブツを見つけ、レジで購入して店を出た。

2018年12月07日

地下鉄の改札口を出て近鉄の切符売り場に行き、乗車券兼特急券を買った。構内のトイレで用を済ませ、ファミリーマートでおにぎりと緑茶を購入し、地下ホームに降りると電車はすでに到着していた。三号車の十一番D席である。昼の特急電車は空いている。乗客はまばらで一つの車両に数人だった。すぐに出発時間になり、ドアが閉まって車両が動き出した。午後一時三十分である。一時ちょうど発の電車と違い、途中の停車駅が多いので、終点に到着するのに十分ほど余計にかかる。
名古屋に着いた後、地下道を通って市営地下鉄東山線のホームに向かった。藤が丘行きに乗って二駅目が栄なのだ。せっかくここまで来たのだから、何か美味いものでも食えばいいのだろうが、口にしたのはマクドナルドの百円のコーヒーだけだった。それでも熱いコーヒーを飲むと体と心が休まるといえよう。

ファンタスティック.ビーストと黒い魔法使いの誕生2018年12月10日

J.K.ローリング原作の一連の作品は、児童文学の映画化なのだが、バットマンみたいに画面が暗いのが特徴で、それが一つの魅力になっている。観客も小さな子供は少なくて、どちらかというと大人が楽しんでいるように感じる。童話の中には残酷な部分もあるのだが、そこから目を逸らさず、むしろ直視するような印象を持っています。
20世紀初頭、戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)のニューヨーク、ロンドン、パリでの話である。
世界史の中でも重要な時期で、もしかしたら今後の話の展開の中でも史実が絡んでくるのかもしれない。
大恐慌とファシズムが台頭するという暗い世相が反映されるのではないのかという予感がするのだった。
ハリーポッター違って、大人たちが主人公のシリーズなので、よりダークなファンタジーになっていくのかもしれない。

写真は文と関係がありません。この映画を見た映画館の近くの風景です。
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