ファースト.マン2019年02月08日

万国博覧会の前の年、アポロ11号の月面着陸の模様は世界中で生中継されていた。母親同士が仲が良かった関係で、私は幼馴染のMチャンの家で、白黒テレビでその放送を見た。まだ小学校に入る前だったので、最古の記憶のうちの一つだと思う。夏の昼間だったのは覚えているが記録によると七月二十一日の正午ごろということなので、自分の記憶が正しいことが裏付けられてなにやら嬉しい。あれは白昼夢ではなかったのである。
初めて家に電話が引かれたのもテレビが白黒からカラーになったのも子供時代の強烈な思い出だが、アポロ月面着陸はそれに匹敵する重要な出来事であった。三つ下の妹にはこれらの記憶がありませんからね。彼女にとっては生まれた時から家に電話があってテレビはカラーなのですよ。
余談の方がが長くなります。この映画は最初から最後までアームストロング船長と一緒に宇宙開発の歴史を辿るような内容になっています。一番よかったのは導入部だった。ジエット機とロケットのあいのこみたいな飛行機に乗って天空高く飛び上がり、暗い宇宙と青い地球の境目で大気圏に弾かれてしまい、再突入を試みるくだりである。
現代に比べるとハリボテみたいな強度なのかガタガタいう機体の中で地上と交信しながら操縦するアームストロング。息詰まるような緊張感がリアルで命がけのミッションをこなしているのが観客に伝わってくるのだ。
宇宙開発のパイロットは命をかけて仕事をしている。家族を残して望んで未開の土地に行く(空に浮かんだ月の上)。使命感だけでは不可能だろう、凡人では想像できないような開拓者精神なのかなんなのか。

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