ギルティ2019年02月26日

緊急通報指令室の中で物語は進行する。オペレーターの男を通した会話だけの映画で、相手側の人物は声だけの出演である。数年前に見た「オン.ザ.ハイウェイ その夜、86分」という映画も電話の会話のみで主人公以外は声だけの出演という作品だったが、夜の高速道路を走行する自動車の運転席だという内容だったので、映像としてはまだ変化に富んでいた。
暗い室内でパソコンのモニターと固定電話を操作しながら緊急通報を受けている主人公。ストレスの溜まりそうな現場である。女性からの通報をきっかけに、誘拐事件と思われる事件を追いかけるうちに、想像していたほどに簡単でない、様々な現実が見えてくる。時間は88分、同時進行で最後に至る。

あの日のオルガン2019年02月26日

近年、洋画よりも邦画を見ている時の方が楽しめているような気がする私である。年のせいなのだろうか。
自分の関わっている現実の世界に近いからだろうか。もしかしたら外国語を字幕で追いかけるのが面倒くさくなってきた可能性もある。でもアニメ作品以外は吹き替え版は見ないしなぁ...。
昭和19年から20年にかけて、空襲を避けて埼玉県の古寺に疎開する保母と子供達の話である。主役の戸田恵梨香はデスノートのヒロイン役が印象に残っているが、あれから十年以上の歳月が流れて今や貫禄の主演女優である。野太い声で若い保母さんを叱りとばす演技が実に堂に入っていて、見応えがあった。
で、叱られてばかりの保母さん役の大原櫻子さん、子供には一番好かれているというキャラクターがどんぴしゃり。
登場してくる童謡の数々は、私が子供の頃に歌唱した記憶がある歌でした。「ドンとなった 花火だ きれいだな」とか、忘れていた音楽を思い出させてくれました。

子供は大人に甘えていればいいのかもしれないが、それを受け止めてくれる大人がいるという前提なので、優しい人がそばにいるという環境はいいものだ。他人の子供を預かる立場の人間はは命がけだが。
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