近鉄2019年02月18日

紀伊半島を横断する近鉄電車の旅。大阪、奈良、三重、愛知を繋ぐ路線である。
大阪難波駅のファミリーマートで買ったおにぎりを食べながらの車窓の風景。

半世界2019年02月20日

三重県の英虞湾が舞台になっているのだろうか。登場する路線バスの行き先が伊勢神宮周辺の近鉄沿線だった。
海を望む山の中で炭を焼いている男と妻と子供と友人たちの話である。
私は転勤族なので大都市圏から比較するとかなりの遠隔地で暮らした経験もありますので、いろいろな事情で健康で文化的な生活をするのに制限がある地方の現実も思い知ったものでした。無駄に都会の生活を知っているだけに、期限も何も知らされずに縁もゆかりもない土地に飛ばされる恐ろしさは一度も転勤を経験したことのない人にはわかるまい。特に政治経済文化芸術すべてにおいて簡単にアクセスできる首都圏での生活を経験してしまうと、日本中のどこに行こうが、その落差に愕然とするでしょう。
ただし、狭くてうるさくてせわしないのが嫌な場合は地方の方が居心地がいい可能性があります。電車が二分おきに来ない幸せは確実にあります。主人公の男たち三人は子供の頃から高校を卒業するまで同級生だったという親友同士です。生まれた時から、海と山に囲まれて、大人になったという記憶。そうだった、自分は地方で生まれて育ったんだと、あらためて思い出させてくれた映画でした。
そもそも主役の稲垣吾郎は生まれてからずっと地元にいて、親の仕事を継いで山の中で炭を焼いているのである。
世界も都市も地方も関係ない。

南港2019年02月23日

ATCホール。初めてきたのですが、インテックス大阪と混同していて、事前に調べていなければ、間違うところであった。大国町で四つ橋線に乗り換えて住之江公園からニュートラム、あるいは本町から中央線に乗り換えてコスモスクエアからニュートラム、ふた通りの道筋があったのですが、ナビによると三分早いので、中央線に乗る方を選びました。どっちでもいいようなものなのですが、朝ゆっくりしすぎたせいで午後一時十分の受付締め切り時間ギリギリになってしまったために、少しでも時間を稼ぎたかったのです。

ギルティ2019年02月26日

緊急通報指令室の中で物語は進行する。オペレーターの男を通した会話だけの映画で、相手側の人物は声だけの出演である。数年前に見た「オン.ザ.ハイウェイ その夜、86分」という映画も電話の会話のみで主人公以外は声だけの出演という作品だったが、夜の高速道路を走行する自動車の運転席だという内容だったので、映像としてはまだ変化に富んでいた。
暗い室内でパソコンのモニターと固定電話を操作しながら緊急通報を受けている主人公。ストレスの溜まりそうな現場である。女性からの通報をきっかけに、誘拐事件と思われる事件を追いかけるうちに、想像していたほどに簡単でない、様々な現実が見えてくる。時間は88分、同時進行で最後に至る。

あの日のオルガン2019年02月26日

近年、洋画よりも邦画を見ている時の方が楽しめているような気がする私である。年のせいなのだろうか。
自分の関わっている現実の世界に近いからだろうか。もしかしたら外国語を字幕で追いかけるのが面倒くさくなってきた可能性もある。でもアニメ作品以外は吹き替え版は見ないしなぁ...。
昭和19年から20年にかけて、空襲を避けて埼玉県の古寺に疎開する保母と子供達の話である。主役の戸田恵梨香はデスノートのヒロイン役が印象に残っているが、あれから十年以上の歳月が流れて今や貫禄の主演女優である。野太い声で若い保母さんを叱りとばす演技が実に堂に入っていて、見応えがあった。
で、叱られてばかりの保母さん役の大原櫻子さん、子供には一番好かれているというキャラクターがどんぴしゃり。
登場してくる童謡の数々は、私が子供の頃に歌唱した記憶がある歌でした。「ドンとなった 花火だ きれいだな」とか、忘れていた音楽を思い出させてくれました。

子供は大人に甘えていればいいのかもしれないが、それを受け止めてくれる大人がいるという前提なので、優しい人がそばにいるという環境はいいものだ。他人の子供を預かる立場の人間はは命がけだが。
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