運び屋2019年03月08日

90才の爺さんの話である。日本で言えば昭和四年以前に生まれた人が相当する年である。私の勝手な想像なのですが、普段出かける映画館の中にいる観客に、この年代以上の方がいらっしゃる確率は、かなり低いのではないのかな、と。つまり、客の大部分はクリント.イーストウッドよりも年下なのではないでしょうか。
やばい連中が拳銃を見せびらかせながら凄んできますが、戦争に行ったことがあるために銃に耐性があり、冷静でいられる。現実の経験値は他のどのような勉強にも勝ると考えられますが、ここに90年の年輪が重なればほとんど無敵のように思われます。
実際、主人公のアールはかなり魅力的な人物であり、麻薬の売人や行きずりの警官、金で買った情婦たちからも好意を寄せられているようです。愛と憎しみは紙一重と言いますが、アールの家族は妻から子供、孫に到るまで、みんなこの人物にかまってもらいが故に、苦しんでいるのでしょう。
悪行は続かない。わかっちゃいるけど、大切な教訓なのです。

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