狼たちの午後2019年03月11日

レンタルビデオが出現する以前の子供時代、テレビの洋画劇場は重要な番組であった。映画館以外で映画を見る方法なんて、テレビしかなかったのだ。もちろんビデオのない時代だから録画なんてできない。きちんと準備をしてから夜9時の放送開始を待っていた。時間は巻き戻せませんからね。楽しかったなぁ。
60年から70年代の海外作品はテレビで親しんだものが多く「狼たちの午後」は、その中の一本なのだ。
初放送時、実際に大阪で銀行の立てこもり事件が発生した。事件の経過があまりにも酷似していたがために、テレビ放送が延期されたという記憶があります。
警察の迅速な対応によって犯人を追い込んでしまったことで、人質を伴った籠城事件に発展して、長時間の膠着状態に陥ってしまうのだ。初動捜査の時点でFBIの捜査官が「なんで犯人を外に出さなかった」と非難しておりました。犯人グループの三人には銀行強盗に至る動機がそれぞれにありまして、必ずしも一枚岩ではない立場が、最後の悲劇へと繋がっていくのです。
強盗のパチーノとカザールは「ゴッドファーザー」では兄弟役でした。この映画でも互いに雰囲気を醸し出しています。
アクセスカウンター