元号越し(2)2019年05月01日

新元号の「令和」について。報道によると複数あった案の中に安倍総理の意向で追加されたものがあり、それが「令和」であった、と。出典がこれまでの伝統である中国の古典ではなく日本の万葉集だった点が論議を呼び、さらには「令」の文字が「命令」の「令」を連想させると批判的な意見があるという。
複数の元号候補のうち、首相の意見が反映され、採用されたのが気に入らないということなのだろうか。
思い出したのが東京オリンピックの新国立競技場の一件。二つのデザイン案が公表された。A案とB案である。
この時は森元首相が「B案がいい」と私見を語ったとされるが、結果はA案の採用だった。当時の報道によると、森元首相がB案を推したがために審査に影響を及ぼし、反対のA案が採用されてしまった、と。
重大な選択肢がある時、時の権力者が何か私見を述べると、結果がどちらの方に転んでも批判の対象になるんである。

今回の元号については「令和」以外の案が採用されたとしても、安倍総理はテレビの前に立ち、その出典やら意味やら、いろいろ演説したと考えられるが、もしかしたら、どれが選ばれようとも文句が出たのかもしれませんな。
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