ホット.サマー.ナイツ2019年08月16日

傷心を抱えた男子のひと夏の青春。都会を離れた海辺の町で地元のワルと友達になり、町一番の美人と恋をする。
海に花火に遊園地、夏の定番は揃っている。少しばかり特殊なのが主人公ダニエル君の良心回路が壊れていることだ。つまり犯罪を犯すことに全く躊躇がないのだ。具体的には大麻の売人になって金を稼ぐようになる。だんだんと強欲な本性が現れてきて、もっと危ないものに手を出そうとする。若さゆえか恐れを知らない。
ちょいワルな友達とつるんでやんちゃしながら可愛い女の子と恋をする、そんなレベルの青春ドラマではない。
立派なアウトローの犯罪を描いた映画なのだ。登場人物が若くてチャーミングなだけである。夏の終わりに巨大なハリケーンがやってくる。彼らの破滅もやってくる。

時代設定は1991年の夏になっていて、主人公たちがドライブインシアターで「ターミネーター2」を見ている場面がある。私も一度だけ、ドライブインシアターで映画を見たことがあった。音声はFMラジオで聞くようになっていた。作品は「エクソシスト.ディレクターズカット」だった。夜に広い野外駐車場で車に乗ったまま映画を見るというのは独特の雰囲気があって、なかなかいいものだったが、純粋に映画を鑑賞するのならば普通の映画館の方に軍杯が上がる。日本にはもうドライブインシアターはないと聞く。
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