「真実」「喝 風太郎」2019年11月07日

真実

場所がフランスのパリで、外国人ばかりの出演ですが、是枝監督の家族の描き方はいつもと同じような雰囲気です。大女優の母親と脚本家の娘による愛憎劇なのですが、娘婿、孫、祖父、仕事仲間などが絡み合った集団劇になっていて、家と撮影所を往復しながらの毎日が描かれています。愛憎劇と書きましたが重苦しいものではなく、最後は見ている人が幸せな気分になれるようなタッチです。相変わらず子供が魅力的です。

私が見たのは「特別編集版」で、イーサン.ホークの出演場面が増えているとのことです。逆にオリジナル版を見てみたいと思いました。


喝 風太郎

山寺で修行する僧侶が大和尚から下界に降りてこいと言われ、普通の街中に。世の中は不景気で托鉢なども思うようにいかず、彼は河原でホームレスの人たちと寝食を共にするようになる。

偶然に出会った人たちを仏の金言で心安らかな方向に導いてくれるのだった。と、いう話ですがもっとグイグイと迷える人々を引っ張ってくれるのかと思っていたけれど、今時というのか「あんたの人生だ。生きるのはあんただぞ」とか、最後は「自分で決めろ」なのです。カリスマ性がないので教祖様や政治家にはなれないタイプの主人公でした。


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