この世界のさらにいくつもの片隅に2020年01月09日

オリジナル版は三年前に鑑賞した。二時間ちょっとで、アニメ映画としては長尺の部類だろう。
評判が良く、新たな作品として再公開ということです。四十分の場面が追加され、二時間四十八分の映画になった。ディレクターズカットなどと言って実写の作品が長尺版となって再編集されるのはよく聞くように思われますが、アニメでは聞いたことがありません。
この作品においては再編集などではなく、新たに書き起こして新規シーンを追加したということです。とはいえ、三年前に一回だけ見た映画なので、具体的にどの場面が新しいのかは、よくわかりませんでした。間違いの可能性を承知で書きますが、後半の台風被害の場面は前にはなかったように思います。四十分だから、テレビドラマ一本分くらいのエピソードが乗っかっているはずですがね。
これは昭和二十年前後の広島県呉市における市井の人々の暮らしを詳細に描いたものです。時代背景として戦争がありますので、爆弾が落ちてきますが、主人公は新婚の奥様であり、彼女の身の回りに起こる小さな世界が全てなのです。私は昭和四十年代を子供の頃に過ごしたので、祖母の家などで、かろうじてこの映画のような家屋や町並みなどを記憶しておりますが、すずさんは間違いなく私らの親より少し上の世代です。ばあちゃんの家ではタンスの奥から五十銭硬貨が出てきたりしたんですよ。

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