男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(4Kデジタル修復版)2020年07月12日

寅さん八本目。冒頭、一戸建てに引っ越したさくら一家の新居を訪ねた車寅次郎さん。二階の一部屋が自分用の部屋だと聞いて、妹の優しさに感激する。人は本当に感激すると真面目な顔になる。のっけから山田洋次監督の人情劇にやられてしまった。それでも喧嘩がおっぱじまってしまうのが、このシリーズの面白いところで、また旅に出る寅さん、行き先は北海道でした。
死んだ友人の墓に線香をあげようと奥尻島を訪れた寅さんはその娘であるすみれと出会う。夜になり、宿で晩飯を食っているところに土産物を届けに来たすみれから東京で働きながら夜間高校に行きたいという相談を受け、彼女に対して親心のようなものが見栄えてしまう。
すみれを連れてとらやに帰った寅さんは、とらやの人たちと一緒に彼女の就職や受験の世話をするようになるのだった。定時制高校にも顔を出すようになった寅さんは先生や生徒たちとも親しく交流する。先生を演じているのが二代目おいちゃん役だった松村達雄で、国語の時間に朗読している溝口國雄の詩が素晴らしく、味のあるいい場面になっていた。
マドンナは元アイドルの伊藤蘭。これまで見て来た中で一番若いマドンナで、ダントツにキュートである。さすがに寅さんの恋愛対象にはなりにくいようで、終始父親のような接し方なのであった。すみれが働くスーパー(と劇中では呼ばれていた)はセブンイレブンだった。現代とは全然違った佇まいではあるものの、店の広さは変わりなく、あれが原型だったのかと、妙に納得したのでした。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(4Kデジタル修復版)2020年07月12日

寅さん九本目。二枚目(現代用語ではイケメンという)だった頃の沢田研二がゲスト出演である。「知床慕情」の三船敏郎みたいな感じの立ち位置で、大分の湯平温泉で寅さんと出会うのだ。彼は死んだ母親の遺骨を持って、母親が昔勤めていた温泉宿に逗留し、宿の主人に母を覚えていませんでしょうかと尋ねるのだ。約三十年前のことなのだが、主人は沢田の顔を見て、彼の母親の名前を思い出す。皆から慕われた仲居さんだったのである。話を聞いた寅さんは宿の主人とともに沢田の母の法事を営む手伝いをするのだった。法事には地元の多くの人が集まってくる。その時、偶然に東京から来て同じ宿に泊まっていた若い女の二人ずれが行きずりの縁で参列するのであった。
沢田(役名三郎)は、そのうちの一人螢子に惚れてしまう。
マドンナ(螢子)の田中裕子が非常に色っぽく、これまでに見たシリーズ中で最高にいい女かもしれない。寅さんは三郎と螢子の仲をとりもつ役になるのだが、最後の方で本音が出て、さくらにだけは呟いてしまう。
ラストはまた九州。別府の温泉町から公衆電話でとらやに電話する寅さん。偶然に店を手伝っていた螢子が電話口に出る。「寅さんにもっと話を聞いて欲しかった」と泣く螢子にうまく言葉をかけられない寅さん、硬貨がなくなって電話は切れる。
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