男はつらいよ 寅次郎春の夢(4Kデジタル修復版)2020年08月30日

寅さん二十一本目。第二十四作、昭和五十四年の公開。
帝釈天の前で困った様子の長身の外国人がいた。外国語がわからない御前様は、さくらならば言葉がわかるのではないかと思い、とらやに彼を連れてくる。残念ながらさくらにも外国語はできないのだった。しかし偶然居合わせた満男の英語教室の先生の母親(ややこしいですな)は英語ができ、彼(マイケル.ジョーダン)が旅館を探していることを知る。
米国(アリゾナ州)からビタミン剤の売り込みに来日したマイケルさんは思ったように売れず、物価の高い日本ではまともなホテルに宿泊する金がなく、下町にまで彷徨って来たのだった。事情を知った御前様から「日米親善のため」にと頼まれてとらやの人々は、彼を二階に泊めることにするのだった。「日本は過酷だが、とらやは居心地がいい。救われた」というような(英語での)マイケルさんの言葉がありますが、それはそのまんま観客である私たちの感想なのだ。
国民性なのか、何か世話をするたびに「サンキュー」と言ってくれるマイケルさんをおばちゃんはいたく気に入り、もっといてくれと思うようになります。同じようにマメに自分の面倒を見てくれるさくらにマイケルさんは惚れてしまうのであった。
マイケルさんの行動は寅さんの生き写しのようでもありますが、言葉の通じない日本で四苦八苦している姿は痛々しく、辛いものがあります。結局、商売はうまくいかず彼は帰国するのです。
最後は寅さんとマイケルさんが一緒にとらやを後にします。出発する上野には、京成と国鉄の駅があります。帰国するマイケルさんは京成、旅に出る寅さんは国鉄です。寅さんは自分のお守りをマイケルさんに「これを持っていると美人の嫁さんと結婚できる」と餞別に渡します。横断歩道の向こうから「これを持っていたあんたは何で独身なんだ?」と叫ぶマイケルさん、別れです。

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