うろやつひいず

イタリア映画、日本では昭和53年の公開。CS放送にて鑑賞。
人のサバイバル能力の比喩で「無人島でも生きて行ける」という表現がありますね。
アレを真面目に物語化した映画です。
トランプのゲームに「大富豪」というのがあるのをご存知でしょうか。あらかじめプレイヤーを富豪と貧民に階級分けするのですが、富豪側に徹底的に有利な手札が配られるというルールがありまして、簡単に地位の入れ替わりが出来ないというゲームです。ですが、一定の条件において「革命」が発生し、プレイヤーの持っている手札の強弱が逆転するという展開が起こります。
映画の主人公は富豪と貧民です。序盤において富豪は徹底的に貧民をいたぶります。賢明なみなさんは先の展開がわかると思いますがフラストレーションがたまったところで「革命」が起こります。早い話が、二人で無人島に流されるわけです。人に命令するばかりで自分で何にもやらない富豪はまったく役に立たない能無しになり、獲物を狩り火をおこす事のできる貧民はサル山のボスが如く偉くなるのです。
わりと有名な映画で2000年代になってからは米国でリメイクされているそうです。
初公開時、話題になりましたが、当時の私は興味を持てず鑑賞には至りませんでした。40年以上が経過して初めて見ました。
地中海の青い海が美しい。