ある男2022年12月05日

ある女が結婚した男が事故で死んだ。一周忌になり、亡き夫の実兄を呼んで遺影に手を合わせてもらったところ「この男は弟ではない」という話になった。それでは、夫だと思っていた人物は誰だったんだ、というのが発端。
困った挙句、呼ばれて来るのが探偵ではなく、弁護士だというのが現実的でありますな。受け取った保険金やら、親族だと思っていた人たちとの関係やら、当事者同士では修羅場になってしまいそうな生臭い後片付けを、法律という名のモノサシで機械的に捌いてくれる。追加で引き受けてくれたのが、誰だかわからない男の正体を突き止めるという仕事です。戸籍の売買などというのは、平凡な人生しか歩んでいない私なんぞには想像できない世界ではありますが、実際にあるのでしょう。
地道な調査によって、さまざまな事実が明らかになってゆきます。わかってしまうと、それなりに腑に落ちる、ある男の人生なのだった。謎のまま終わるという結末もありなのかもしれませんが、真相に行き着くことによって残された家族が前を向けるようになったのです。
この作品では、本筋と関係ないところで、弁護士の家庭環境が語られています。蛇足だと思うのですが、映画に暗い影を落とすという、憂鬱な効果を意図したのでしょうか。

西船2022年12月05日

いつもの大衆酒場に行った。煮込みとビールを注文するのも、いつものことだ。今日はあん肝があった。生牡蠣と並んで、寒い時期にしかない献立で、食べられる時期が限られているだけに、迷わずに注文した。
期待に違わず、うまかった。駅前の植え込みには年末恒例のクリスマスツリーの装飾がしてあった。
JR線に乗って稲毛海岸の駅で降り、スーパーに寄って豆と酎ハイを購入し、予約していたホテルに行った。
風呂に入った後、テレビ東京の「世界ニッポン行きたい人応援団」を見ながら追加の酒を飲み、ツマミの豆を食べつつ夜の時間を過ごした。十一時前には、寝た。
アクセスカウンター