新感染半島 ファイナル.ステージ2021年01月13日

前作「新感染ファイナル.エクスプレス」は駄洒落見たいな邦題で損をしていると思ったが、ゾンビの描写が秀逸で記憶に残る映画だった。動きの俊敏なゾンビが大量発生したイナゴの群れが如く襲ってくる映像は恐ろしかった。その続編である。
感染爆発により韓国がわずか1日で崩壊したことがわかる。国境は封鎖され、生き残った人々は船に乗って香港に逃れている。難民たちはウイルスに汚染されていると恐れられ迫害を受けているのだった。
今度は元軍人の男が密命を受ける話である。任務はソウルにあるトラックから現金2000万ドルを回収すること。再び船に乗り、半島を訪れ上陸する。ゾンビは夜になると目が見えないという設定で、音や光に反応して襲いかかってくる。荒廃した街中をゾンビが彷徨う風景はゲームのバイオハザードみたいだが、映画そのものは「マッド.マックス」シリーズを連想させるものだった。カーアクションはすごいけど実写では不可能なスタントなのでCGによるものだと思われる。登場人物たちの湿ったような感情表現はハリウッドのアクション映画には無いもので、アジア映画特有のものを感じました。

2020年鑑賞作品2020年12月30日

今年は76本。

パラサイト 半地下の家族
フォードVSフェラーリ
カイジ ファイナルゲーム
記憶屋 あなたを忘れない
テリー.ギリアムのドン.キホーテ
AI崩壊
嘘八百 京町ロワイヤル
ナイブズ.アウト
影裏
1917 命をかけた伝令
初恋
仮面病練
地獄の黙示録ファイナルカット
Fukushima 50
ミッドサマー
弥生、三月 君を愛した30年
サイコパス3
火口のふたり
TENET
アダムス.ファミリー
事故物件 怖い間取り
鬼滅の刃 無限列車編
罪の声
ドクターデスの遺産
さくら
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
ラストレター
シライサン
犬鳴村
前田建設ファンタジー営業部
グリンゴ 最強の悪運男
Red
スケアリーストーリーズ 怖い本
ランボー ラスト.ブラッド
レイニー.デイ.イン.ニューヨーク
男はつらいよ
男はつらいよ 柴又慕情
男はつらいよ 寅次郎忘れな草
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
男はつらいよ 寅次郎子守唄
男はつらいよ 寅次郎相合い傘
男はつらいよ 葛飾立志篇
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
男はつらいよ 寅次郎純情詩集
男はつらいよ 寅次郎と殿様
男はつらいよ 寅次郎頑張れ!
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
男はつらいよ 噂の寅次郎
男はつらいよ 翔んでる寅次郎
男はつらいよ 寅次郎春の夢
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎
男はつらいよ 寅次郎紙風船
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
男はつらいよ 旅と女と寅次郎
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
男はつらいよ 寅次郎真実一路
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
男はつらいよ 柴又より愛をこめて
男はつらいよ 幸福の青い鳥
男はつらいよ 知床慕情
男はつらいよ 寅次郎物語
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
男はつらいよ 寅次郎心の旅路
男はつらいよ ぼくの伯父さん
男はつらいよ 寅次郎の休日
男はつらいよ 寅次郎の告白
男はつらいよ 寅次郎の青春
男はつらいよ 寅次郎の縁談
男はつらいよ 拝啓車寅次郎様
男はつらいよ 寅次郎紅の花
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇
男はつらいよ お帰り寅さん

ベストテンは
男はつらいよ
罪の声
パラサイト 半地下の家族
鬼滅の刃 無限列車編
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
男はつらいよ 寅次郎純情詩集
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
火口のふたり

鬼滅の刃 無限列車編2020年12月08日

この漫画、映画が話題になるまで、全く知らなかった。公開時の映画館における電車の時刻表のような異常な上映回数が評判だった。爆発的な大ヒットとの伝聞から、十月中旬、関西テレビで放送された那田蜘蛛山編を見たのである。時代設定が大正時代だというのがツボにはまった。今までにない発想である。私の好きなアニメに「蟲師」というのがありますが、時代観というか世界観というか、なんとなく共通した雰囲気を感じました。
原作の忠実な映画化であるらしい。「無限列車編」は「那田蜘蛛山編」の続きの話であり、原作ではコミックスの七、八巻あたりのエピソードということです。故に長い物語の中途を切り取った話ということですな。まるで「スター.ウォーズ」のエピソード5みたいです。
感動的な内容で、素晴らしい映画だと思います。ただ、私の年齢的な問題なのかもしれませんが、ギャグにはノレませんでした。中途に挟まれるギャグもこの作品の魅力の一部なのでしょうが、このあたりは難しいですね。煉獄さん、、、。

鑑賞したのは十一月六日。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(4Kデジタル修復版)2020年11月29日

寅さん四十一本目。第四十九作、平成九年の公開。
事実上のシリーズ最終作は四十八作の「紅の花」だと思います。次の四十九作は公開日、出演者、ロケ地も決定していて、山田監督以下スタッフキャスト達は準備を進めていたらしいですが、主役の渥美清さんが亡くなってしまったので、幻になったとか。
この映画はタイトル前の冒頭とラストシーンが現在における満男の出演場面として追加されていますが、本編は二十五作の「ハイビスカスの花」です。
靴屋のセールスマンとして鈍行電車に乗って地方を営業して回っている満男くん。東海道線、駅のホームで缶ビールを飲んでいる。ふと見上げると向かいのホームに伯父さんの姿が。だが目の前を電車が通過するとともに見えなくなってしまう。「伯父さんに会いたい」と切実に考える満男は自分の子供の頃を思い出す。
主題歌を歌っているのは八代亜紀。正直、渥美清さんよりも歌がうまい。さすが本職の歌手である。シリーズ中でも「俺がいたんじゃお嫁にいけぬ」の歌詞はなかなか聞けないから貴重である。
ラストシーンは柴又に帰った満男がくるまやの前にたどり着く。夜である。店前で後片付けをしている三平ちゃんと加代ちゃん。「おふくろいる?」話しかけると「もうお帰りになりましたよ」帝釈天の参道を見下ろす映像と静かな音楽で「終」。
エンドロールのない映画を四十本も続けて鑑賞したのは初めての経験であった。ラストシーンとともに「終」というシンプルな幕は独特の余韻をもたらす。平成の時代に至るまでこのスタイルを維持していた「男はつらいよ」は素晴らしい。エンドロールのない映画なんて、今後もう見られないんじゃなかろうか。

私にとって、令和二年は「男はつらいよ」の年となりました。が、未見の作品がありまして、それは第二、三、四、五、六、七、八、十、十二作です。もっとも初期の作品群ですね。イキがよく血気盛んな時期の寅さん、是非とも鑑賞したいと思いますが、今後、劇場公開を期待するのは難しいかもしれない。

男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様(4Kデジタル修復版)2020年11月23日

寅さん四十本目。第四十七作、平成六年の公開。
都内の靴会社に就職している満男。朝、ネクタイを締めてスーツを身にまとい満員電車に乗って通勤しています。就職活動で散々苦労して入った会社のはずなのだが、もうやめたい気持ちになっている満男くん、その気持ちわかる。学生時代との落差はあまりにも大きい。社会の現実にさらされて苦悩する満男の元に大学時代の先輩からハガキが届く。「長浜(滋賀県)まで遊びに来い。相談したいことがある」と書いてある。

琵琶湖。ワゴン車から機材一式を下ろし、湖のほとりで写真を撮影している女(かたせ梨乃)がいた。通りがかった寅さんが声をかける。「おねえさんは写真屋さんかい」と。普通は見知らぬおっさんが喋りかけてくると怖いものだが、抵抗なく会話が成立するのは寅さんの人柄のせいである。短い会話の後「邪魔したな。足場が悪いから気をつけなよ、あばよ」と去っていこうとするが、背後で女が派手に転ぶ。怪我は思ったより重症で、事態はおおごとになる。美人だと聞いて駆けつけてくる骨接ぎの医者は柔道着姿。二人を夫婦だと勘違いし「奥さんをしっかり押さえといてください」と言い、脱臼した腕をはめ込むのだった。その晩、二人は同じ旅館に泊まり、卓を囲んで酒を酌み交わしながら語り合う。身の上話から彼女は神奈川県に住んでいる主婦で旦那と娘がいること、趣味の撮影旅行に来ていることなどがわかるのだ。「床の用意ができました」という宿の男に奥さんと一緒の部屋には泊まらないから、俺の布団はお前の部屋に持って行けと注文する寅さん。
翌日の朝、神奈川から彼女の旦那さんが迎えにくる。去っていく車を静かに見送る寅さんだった。

同じく琵琶湖のほとりにある長浜市。先輩の実家を訪問した満男は、そこで先輩の妹の菜穂ちゃん(牧瀬里穂)と出会う。第一印象は悪かったのだが、菜穂の案内で地元の町を歩いていくうちに誤解が解けて、仲良くなっていく若いお二人さん。曳山祭りの山車を見物しているとき満男は思わず「つき合っている人とかいるの?」聞いてしまうのだ。「いてると思う?」と返す菜穂ちゃん。と、そのとき背後から寅さんがぬっと現れて「いたっていいじゃねぇか」と囁くのだ。

カメラの主婦の名前も知らない寅さん、妹とくっつけようと画策する迷惑な先輩に困惑する満男。長浜でのマドンナ達との時間は短くて二日間の話であり、進展するものではない。ただ魅力的な相手の女性に大いに心を動かされる寅さんと満男の回でした。後日、くるまやを訪れた神奈川の主婦は名刺を置いていく。ここで初めて寅さんは名前(宮典子)を知ることになる。満男の運転で鎌倉を訪れた寅さん、最後は江ノ電のホームで立ち話をし、二人は別れる。
前回の「縁談」で寅さん化した満男くん「恋をするのはしんどい」とぼやくのでありました。
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