南蛮橋 術後一年2022年07月28日

術後一年が経過した。昨年の今頃は、一ヶ月の入院生活の真っ最中で、朝晩のAMラジオと文庫本の水滸伝と三度の食事が何よりも楽しみな毎日であった。同時に、自国の開催であるにも関わらず、反対の声が多かったオリンピックがありましたですな。
私は普段の生活で、人から優しくされることはあまりない人間である。なので、医師や看護婦、理学療法士のみなさんから何かとかまってもらえる入院生活は、貴重な体験であった。同室の中には一分一秒でも早く退院したいと言っておられるような人もいらっしゃって、なるほどその気持ちももっともだと、思いましたがね。
ラジオと本と、少しのテレビと、歩く時間があって、ちょっとだけ話を聞いてくれる相手がいるとするならば、悪くない世界なのかもしれない。心身が弱っているときには窓から見える風景にすら慰められるものなのだった。
退院してしまえば、戻りたくはない。

Mクリニック通院2022年07月21日

六時に心斎橋を出ればギリギリ間に合う。定刻通りに仕事を切り上げて地下鉄に乗った。Mクリニックの診察時間は七時までである。乗り換えの後、最寄りの駅に到着したのは六時五十五分頃。
受付を済ませたのはほぼ七時に近かった。ボードを見ると十二人待ちである。すぐに閉まる様子もなく、私の後からも一人、患者がやってきた。
前回の相談に応じて、今日は腰だけではなく右肩のレントゲン撮影も行われた。五十肩で、肩の痛みはだんだん増しているように思う。三十分ほどで診察室に呼ばれた。開口一番「いつもは朝一番なのに今日は珍しいですな」と言われた。今日は腰ではなく、まず肩の診察から始まった。モニターに映った写真を見る。肩関節が痩せてきて骨と骨が直接当たっているらしい。
元々は肘の痛みだった。原因は釣りである。一日中、竿を振る動作のせいで、昨年の春頃から気になり出し、梅雨になる頃には本格的に痛み出した。肘用のサポーターを装着すると少し楽になる。フルキャストは控えて、何とか釣りを続けていた。
夏になり腰を痛めて入院し、その後四ヶ月は強制的に釣りができなくなってしまった。酷使することがなくなったから肘の痛みは改善したが、年末が近づくにつれて今度は肩が痛むようになってきたのだ。
レントゲン写真を眺めながら先生の説明を聞き、私は西鉄ライオンズ稲尾の伝記を思い出してしまった。
釣りは子供の頃からやっている。素人は素人なりに身体に負担をかけていたのでしょう。そういえば江川も若くして肩を痛めて選手生命を縮めていたな。全然次元が違う話ではあるが。
対処療法として注射をするという方法もあるそうですが、当面は先月教えてもらったリハビリ運動を続けることにした。
腰の方は相変わらずだった。リハビリ運動をサボっているから身体は硬く、歩くのは遅い。
先月と同じ薬を処方してもらって今月の診察は終わった。

通院 術後十ヶ月目2022年06月03日

Mクリニック。非常に混み合う病院で、タイミングが悪いと待ち時間と診察でほぼ半日が潰れてしまう。なので受付が始まる早朝から出かける事にしている。午前6時半起床、6時45分に家を出て線路沿いの道を歩いて駅前の医療施設に行った。7時(もちろん診療開始前)に受付で名前を書いたが、それでも5番目だった。季節はすでに初夏であり汗ばむほどの暖かさだが体の硬さは相変わらずだ。日常生活には問題がないかもしれないが、腰が安定しないから、スポーツなどは出来ない身体になってしまった。小走りはできても走れない、屈めない、関節が曲がらない。これ、もとに戻るのだろうか。順番が来て、腰のレントゲン写真を見ながら診察を受けた。前回と変化はなく骨の状態は良い。足首足指の力の入り具合も問題なし。医者によると運動機能については、根気よくラジオ体操などの運動を続けることで徐々に回復するという。要は毎日続けることが大事なのである。仕事をしていると時間がないからリハビリの道は険しい。ついでに昨年の冬ごろからの悩み、五十肩について相談する。右手を上げると痛いのだ。「どれどれ」と立ち上がった先生は私の右腕を抱えてよっこらせーと上に上げてみる。私が「痛い痛い痛い」と言っているのに腕が耳につくまで押されて、しばらく離してくれなかった。症状が重いと肩から上には曲げられない人もいるらしい。対処としては風呂上がりなどの時間に壁に手のひらをつき、天井に向かって真っ直ぐに伸ばし、痛いと思う場所まで上げて、しばらくの間我慢するということを続けなさい、と。やれやれ、またリハビリ運動が追加されてしまった。来月、肩のレントゲンも撮ってみましょうと言われた。ロキソプフェンテープ100mgが処方された。リマプロストアルファデクス錠5μgはいつものとおり。
私は、おくすり手帳とは別に薬局でもらう処方薬のリストをファイルに綴じている。分厚くなった。

釣り 術後八ヶ月目2022年04月27日

今年五度目の釣り。天気は雨のち曇。
春先はまだ寒いから無理だが五月の連休前後から十月くらいまでは雨が降ってもカッパ着て釣ることにしている。雨が降ったら魚の活性が上がって釣れることもありますからね。
術後八ヶ月が経過し、重いバッテリーや船外機を抱えて桟橋への階段を上り降りすることが出来るようになった。ただコルセットをつけて腰を保護することは守らなければならないし、足腰の関節は相変わらず固いままなので、船の乗り降りは気をつけねばならない。
水温も二十度まで上昇してきた。これからハイシーズンになってくる。

術後半年2022年01月28日

手術前、医師から受けた説明のメモに
疼痛.歩行能力 三週間〜
筋力改善 三ヶ月〜半年
しびれ 半年〜1年
との医師直々の書き込みがある。
半年目はひとつの目安であることがわかる。
手術を受けたのは真夏だった。故に半年後の今は真冬である。気温が下がって足の関節が固くなったのは先日も書いた通りです。
歩けるようにはなった。スマートフォンの歩数計アプリを使って毎日の歩数を見ているが、意識して一万歩から二万歩は歩くようにしております。手術前は歩いて家から駅まで到達するまでに休息時間が必要なほどに痛みが辛かったのだ。そう考えると劇的な回復だと言えよう。
ただ、走れなくなった。短距離ならば駆け足くらいならできるようにはなった。だが、腰に力が入らないので、全力疾走ができない。最後に思い切り走れたのはいつだろう。実家でタロウの散歩のおりにいっしょに駆けた、去年の春頃だったろうか。
医者や理学療法士の言葉を信用するのなら(信用してますよ)体重を落とすことと腹筋を鍛えることで腰の負担が改善されるという。引き続きリハビリに努めます。
コルセットが欠かせない体質になってしまったが、鋼鉄の腹筋(背筋もかな)をまとうことができるならば、外せるだろう。
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