通院 術後十ヶ月目2022年06月03日

Mクリニック。非常に混み合う病院で、タイミングが悪いと待ち時間と診察でほぼ半日が潰れてしまう。なので受付が始まる早朝から出かける事にしている。午前6時半起床、6時45分に家を出て線路沿いの道を歩いて駅前の医療施設に行った。7時(もちろん診療開始前)に受付で名前を書いたが、それでも5番目だった。季節はすでに初夏であり汗ばむほどの暖かさだが体の硬さは相変わらずだ。日常生活には問題がないかもしれないが、腰が安定しないから、スポーツなどは出来ない身体になってしまった。小走りはできても走れない、屈めない、関節が曲がらない。これ、もとに戻るのだろうか。順番が来て、腰のレントゲン写真を見ながら診察を受けた。前回と変化はなく骨の状態は良い。足首足指の力の入り具合も問題なし。医者によると運動機能については、根気よくラジオ体操などの運動を続けることで徐々に回復するという。要は毎日続けることが大事なのである。仕事をしていると時間がないからリハビリの道は険しい。ついでに昨年の冬ごろからの悩み、五十肩について相談する。右手を上げると痛いのだ。「どれどれ」と立ち上がった先生は私の右腕を抱えてよっこらせーと上に上げてみる。私が「痛い痛い痛い」と言っているのに腕が耳につくまで押されて、しばらく離してくれなかった。症状が重いと肩から上には曲げられない人もいるらしい。対処としては風呂上がりなどの時間に壁に手のひらをつき、天井に向かって真っ直ぐに伸ばし、痛いと思う場所まで上げて、しばらくの間我慢するということを続けなさい、と。やれやれ、またリハビリ運動が追加されてしまった。来月、肩のレントゲンも撮ってみましょうと言われた。ロキソプフェンテープ100mgが処方された。リマプロストアルファデクス錠5μgはいつものとおり。
私は、おくすり手帳とは別に薬局でもらう処方薬のリストをファイルに綴じている。分厚くなった。

流浪の月2022年06月03日

李相日監督の作品は「フラガール」「悪人」「許されざる者」「怒り」に続いて5本目である。
一番好きなのは「フラガール」です。
本作は雨、川、湖、血、ケチャップ、空の雲、など湿り気のある映像が印象的だった。
男女間の性交に関する表現も湿っていまして、交わりたい人と交わりたくない人の絶望的な壁が氷のような冷たさで表現されています。涙すら凍るといいますか。セックスの不一致は男女問わず不幸なことです。
もっと重要な要因は精神的な部分(心の問題)で、誘拐犯と被害者の共鳴があるという事前情報から、ストックホルム症候群のような展開を想像していましたが、全然違っておりました。誘拐事件だと考えているのは他人様ばかりであって、当人同士の中では必然であったというケースですな。
「天国と地獄」や「コレクター」みたいな映画とは違う。

大河への道2022年06月06日

地域振興の観光誘致会議で、意見を求められた総務課職員の池本さん、苦し紛れにとある提案をする。大河ドラマを地元に誘致するという内容で、主人公は地元の名士、伊能忠敬である。伊能忠敬は江戸時代の人物で、日本地図を作った人です。簡単に地図と言っても制作された年代は元号でいう文政の頃である。明治より前の元号なんて、一部のオタク以外は誰も順番通りにいえないだろう。五十歳を超えてから天文学を学び、北海道を皮切りに十七年かけて日本中を歩いて測量し、恐ろしく正確な地図を作った。あんまりにも素晴らしい出来だったゆえ、二百年が経過した現代においても伊能忠敬さんは偉人として深く尊敬されているのである。
大河ドラマ制作の企画は知事からの命令もあって、本格的に始動する。指揮を任せられたのは言い出しっぺの池本さんである。知事おん自らが指名した大御所の脚本家、加藤さん宅を訪ねる池本さん。
話は途中で江戸時代(文化十五年)伊能忠敬が死んだ日に飛び、時代劇になる。現代のパートと同じ俳優たちがちょんまげ姿になって別の役を演じています。日本地図を完成させるため、伊能忠敬の喪をふし、生きている事にする。幕府を謀かって資金の提供を続けさせ、大詰めの測量を続けるのだ。
武田信玄の死を隠し通した影武者みたいな展開である。この映画は喜劇(コメディ)で、江戸時代と現代を行ったり来たりしながら、伊能忠敬の偉業を完遂させようとした弟子たちの奮闘が描かれています。

千葉2022年06月07日

山武市にある管理釣り場。昨年の十二月にも来た場所である。管理釣り場のいいところは、釣れるということだ。普段、奈良で釣っている時みたいに夜明けから日没近くまで十時間くらいやっても一尾も釣れない、などということはない。
前日は映画の後、西船の酒場でもつ煮込みと豚の軟骨揚げともろきゅうを食った。
やっぱり千葉はいいな。会社での仕事が評価されず、左遷されなきゃ今でも首都圏にいたと思うが、仕方がない。これが人生だ。
夜、幕張のスーパー銭湯に行った。東京湾に面した露天風呂がウリで、天気の良い日ならば富士山が見える。昔ながらの銭湯の壁に描かれた富士山ならよくありそうだが、風呂から本物が見えるというのは、日本中においてもあまりないだろう。今日は見えなかったが。

潮来2022年06月08日

潮来マリーナ。千葉から東関東自動車道を走って潮来まで来た。普段、関西の道路を走っている立場として、時々首都圏に来たとき実感することがある。道路が非常によく整備されているということだ。新しい道が開け、道幅が広く(首都高は別)、やたらと便利である。税金が潤沢で豊富に金があるから地方ではあり得ない水準で、高度な道(照明やらトンネルやら橋やら高架やら)が隅々にまで造れるのであろう。日本の人口の三割が一都三県に集中しているのだ。しょーもない店に行列が出来ていたり、ちょっと電車が止まるだけでホームから落ちそうになる程人間が溢れかえる。それでも、人が多すぎるのは悪いことばかりではない。
北浦のマリーナのそばにある管理釣り場。釣れます。あー、楽しかった。
アクセスカウンター