楊令伝2023年10月21日

古本で楊令伝(全15巻)を購入した。
これは水滸伝(全19巻)の続編であります。水滸伝は一昨年、入院中の時間つぶし用に買いました。
400頁の文庫本が19冊。着替えその他といっしょに段ボールに詰め込んでアウトドア用のカートに乗せ、杖を突きつつヒーヒー言いながら病院まで引っぱって行った思い出があります。
この超がつく歴史大河小説を一ヶ月以上かけて読破したのですが、スター.ウォーズみたいな結末で、決着がつかないまま終わってしまうのですよ。帝国が滅びず、ラスボスも死なないってやつです。
続きが気になってはいたのですが、簡単に読めるような分量ではないので、保留しておりました。
とある事情により、今般チャンスが訪れて、続編の購入に至ったわけです。
ちなみにこの後、岳飛伝(全17巻)というやつがあります。通算51冊にのぼる三部作と言えばいいのかな。真ん中の楊令伝は「梁山泊の逆襲」なのか?
まだ3巻目なので、先の話はわからないが。

台風7号2023年08月14日

天気予報によると台風は15日早朝に紀伊半島の南端(和歌山県)に上陸しほぼ1日かけて近畿地方を縦断した後、夜になってから日本海に抜ける見込みだという。13日の段階で東海道新幹線は終日の運転見合わせを発表、続いて山陽新幹線もストップの発表が。盆休みは15日までの予定だったが、どうやら早めに切り上げて大阪に帰ったほうがよさそうである。
14日、夕方の新快速電車に乗った。車内放送によると明日は新幹線だけでなく、在来線も終日運転をやめるそうである。テレビの言うとおり、天災に翻弄される前に移動を終わらせておくのが、賢明だ。Kが晩飯のおかずをジップロックに入れてわたしてくれた。大阪の家に帰ったら、食おう。

休み中に読んだ本。
黒川博行著、桃源
やっぱり黒川はんの本はおもろいわ。

田舎2023年02月17日

最寄駅から御堂筋線で梅田へ。ヨドバシカメラ側の改札を通ってエスカレーターで地上に出た。大阪駅の御堂筋コンコースを歩いてイーストコートにある本屋で文庫本を買い、麺屋で鶏天そばを食べた。券売機で切符を買って御堂筋口から構内へ入った。向かって左から順番に環状線、神戸線、福知山線、京都線、北陸線、のホームへの上り口がある。エスカレーターで4番線のホームに上がって新快速電車に乗った。終点駅のホームで階段を下りて反対側のホームに上り、二十数分待って下りの各駅停車に乗る。この待ち時間の長さが都会と違うところなのだ。

駅前でタクシーをひろって家に帰った。別に何をするわけでもない。タロウの散歩に付き合うことと、本を読むくらいである。角川文庫の黒川博行著「螻蛄」。けら、と読むらしい。俗に言うオケラで、昆虫の一種だが、一文なしの意味もあるそうな。ここでは後者だろうと思われる。映画化された「破門」と同じ疫病神シリーズで、登場人物の大阪弁の台詞が達者。これは関西人にしか書けないだろう、読んでいても面白い。

正月2023年01月04日

元旦の夜から再び帰省。電車の進行方向の線路で異音がしたとかで新快速は途中で止まり、三十五分遅れで故郷の駅に到着した。晩飯は雑煮とお節料理だった。風呂に入って寝た。
二日。新潮文庫 奥田英朗著 罪の轍 正月の暇つぶしに読もうと思って買ってきた本です。
昭和38年(東京オリンピックの前年)の話であります。男児誘拐事件を追う刑事の足取りを克明な描写で追いかけていくという小説です。クロフツの書いたフレンチ警部を思い出しました。足を使ってコツコツと地味な捜査を積み上げていく過程にぐいぐいと引き込まれていった。
三日。前日に続き、罪の轍に没頭する。午前、家の食料が切れたので、自転車に乗って買い出しに行く。日没前、タロウを散歩に連れていった。正月で飼い主といっしょに美味いもんばっかり食っていたせいか、腹がいっぱいだったようだ。いいウンチを何度もした。その度に犬のウンコを拾って歩いた私であった。夜、罪の轍、読了。835頁の文庫本を二日間で読み終えたのは、私としてはかなり早いペースである。(ちなみに)一昨年読んだ水滸伝は一巻でだいたい400頁なのだが、入院中の私は二日間で一冊を読み終えるペースだった。なので、一ヶ月で全19巻を読み切ることができなかった。
四日。Kに付き合ってレンタカーで墓参り。昨日は自転車だったが、今日は車なので、大きなものを含めて追加の買い出しを行った。

罪の轍では昭和の東京オリンピックが描かれていた。全国民が希望を持って開催を歓迎し、喜んでいたことがわかる。私の親は聖火リレーを沿道で見物したことを誇らしげに語っていた。うらやましい。
妨害したい民族が多数存在した東京2020とはエラい落差でありますな。

水滸伝2021年09月19日

水滸伝(19)読了。
全19巻、約二ヶ月かかった。
読書中にわかった事なのですが、この話は三部作で「楊令伝」「岳飛伝」と続編があるのだ。
水滸伝19巻、楊令伝15巻、岳飛伝17巻、全部で51巻という超大作だったのだ。
入院中、理学療法士のHさんにこれはスター.ウォーズで言うと、帝国に反旗を翻した反乱軍の話だと説明したものだったが、本当にそうだった。
水滸伝は「シスの復讐」みたいな終わり方である。
童貫という名の禁軍元帥は、パルパティーン元老院最高議長(ダース.シディアス)に匹敵するラスボスだった。
これからすぐに、続編の「楊令伝」を読むのかと聞かれれば、否である。
将来その気になったとき、また中古本を全巻買って、挑もうと思います。
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