「ルックバック」「キングダム 魂の決戦」 ― 2026年09月14日
ルックバック
のちにプロの漫画家になる少女二人の物語。前半の小学校時代、学校新聞に4コマ漫画を描いている藤野さん。ある日、担任の先生に不登校で家にいる子の漫画を一回載せてやってくれないかと頼まれて、同意します。で、掲載されたその漫画を見、作画の素晴らしさに驚くわけです。自信を吹っ飛ばされた藤野さんは、もっと絵が上手くなりたいと思い、書店で絵の本を買い込んできて学校から帰るや否や部屋に閉じこもって机に向かって絵を描く。描いて、描いて、描いて、描きまくります。貪欲です。その集中力や、家族が心配するほどです。本棚に教本が次から次へと差し込まれ、夢中で努力を重ねてゆく藤野さん。
卒業式の日、登校しないあの子の家に証書を届けてやってくれと先生からお願いされた藤野さん、ここで京本さんと出会うわけです。意気投合した二人が、一編の漫画を一年かけて共同制作します。しかし時間の経過とともに大人になっていく過程で、考え方の相違が明らかになっていきます。前半が楽しかっただけに、何やら切ない気持ちにさせられてしまう。
ここまで。ここまでが素晴らしい。
事前に詳細を知らず、後半は意外でした。清流だった川が中流域に入って突然に蛇行したような展開で、戸惑ってしまった。長くなりすぎず、100分以内におさめてくれたので眠くならずにすみました。
キングダム 魂の決戦
劇場版の五作目ということだが原作の「キングダム」を読んでいないので、どのくらい話が進んだのか私にはわからない。始皇帝が主役なので中国全土の統一が為されるところまでの物語だと思うのだが、今はどの辺なのですか、と。中国史には無知であります。
録画だが最近、黒澤明の乱を見る機会があった。昭和時代の作品だから、あの合戦場面は全て実写だと思う。キングダムの合戦はあの何十倍ものスケールである。実写のような迫力で実現できるのだから、映像技術の進化には感嘆させられる。
とはいえ、実写とCGでは明確に違う。
のちにプロの漫画家になる少女二人の物語。前半の小学校時代、学校新聞に4コマ漫画を描いている藤野さん。ある日、担任の先生に不登校で家にいる子の漫画を一回載せてやってくれないかと頼まれて、同意します。で、掲載されたその漫画を見、作画の素晴らしさに驚くわけです。自信を吹っ飛ばされた藤野さんは、もっと絵が上手くなりたいと思い、書店で絵の本を買い込んできて学校から帰るや否や部屋に閉じこもって机に向かって絵を描く。描いて、描いて、描いて、描きまくります。貪欲です。その集中力や、家族が心配するほどです。本棚に教本が次から次へと差し込まれ、夢中で努力を重ねてゆく藤野さん。
卒業式の日、登校しないあの子の家に証書を届けてやってくれと先生からお願いされた藤野さん、ここで京本さんと出会うわけです。意気投合した二人が、一編の漫画を一年かけて共同制作します。しかし時間の経過とともに大人になっていく過程で、考え方の相違が明らかになっていきます。前半が楽しかっただけに、何やら切ない気持ちにさせられてしまう。
ここまで。ここまでが素晴らしい。
事前に詳細を知らず、後半は意外でした。清流だった川が中流域に入って突然に蛇行したような展開で、戸惑ってしまった。長くなりすぎず、100分以内におさめてくれたので眠くならずにすみました。
キングダム 魂の決戦
劇場版の五作目ということだが原作の「キングダム」を読んでいないので、どのくらい話が進んだのか私にはわからない。始皇帝が主役なので中国全土の統一が為されるところまでの物語だと思うのだが、今はどの辺なのですか、と。中国史には無知であります。
録画だが最近、黒澤明の乱を見る機会があった。昭和時代の作品だから、あの合戦場面は全て実写だと思う。キングダムの合戦はあの何十倍ものスケールである。実写のような迫力で実現できるのだから、映像技術の進化には感嘆させられる。
とはいえ、実写とCGでは明確に違う。
スパーダーマン/ブランド.ニュー.デイ ― 2026年09月05日
前作がシリーズ集大成のような内容だったので、あれで終わりだと思っていたら、まだ続きがあった。
4本目である。アベンジャーズと世界観を共有しているこのシリーズ、ドクター・ストレンジに続いて、今度は超人ハルクが共演している。
前回の最後で世界中の人からピーターの記憶が消えてしまいました。あれから数年が経過しました。スパイダーマンはニューヨークの悪い人たちをやっつけて警察に引き渡すことを、仕事にして毎日を過ごしています。かつての恋人MJと親友ネッドのことはさらりと忘れて次に踏み出せばいいと思うのですが、そうはいかないピーター(スパイダーマン)なのです。
MJにしたためたラブレターを捨てずに持ち歩き、未練たらたらなのが切ないです。これ、間違ったらストーカー扱いされて視聴者に気持ち悪がられる可能性があると思いますが、ちゃんと丁寧に描かれていますので、ラブストーリーとして見ていられます。
クライマックスはX-MENのような若い女が登場し、強力な超能力を発揮してニューヨークを危機に陥れます。
詰め込んだ2時間25分の長尺ですが、最後まで退屈しないで見ることができました。北米の興行収入ナンバーワンはダテではありませんでした。悲しい話もどこか突き抜けていて、カラッと明るいのがスパイダーマンの美徳だと思いますし、そんなところが観客から支持されているのではないでしょうか。
4本目である。アベンジャーズと世界観を共有しているこのシリーズ、ドクター・ストレンジに続いて、今度は超人ハルクが共演している。
前回の最後で世界中の人からピーターの記憶が消えてしまいました。あれから数年が経過しました。スパイダーマンはニューヨークの悪い人たちをやっつけて警察に引き渡すことを、仕事にして毎日を過ごしています。かつての恋人MJと親友ネッドのことはさらりと忘れて次に踏み出せばいいと思うのですが、そうはいかないピーター(スパイダーマン)なのです。
MJにしたためたラブレターを捨てずに持ち歩き、未練たらたらなのが切ないです。これ、間違ったらストーカー扱いされて視聴者に気持ち悪がられる可能性があると思いますが、ちゃんと丁寧に描かれていますので、ラブストーリーとして見ていられます。
クライマックスはX-MENのような若い女が登場し、強力な超能力を発揮してニューヨークを危機に陥れます。
詰め込んだ2時間25分の長尺ですが、最後まで退屈しないで見ることができました。北米の興行収入ナンバーワンはダテではありませんでした。悲しい話もどこか突き抜けていて、カラッと明るいのがスパイダーマンの美徳だと思いますし、そんなところが観客から支持されているのではないでしょうか。
ライブハウス ― 2026年09月03日
午後4時半、小雨の降る栄、サンシャイン前、白いキッチンカーには三、四人の列ができていた。雑炊とバナナジュースを売っている。私が欲しいのは雑炊なのだが、売り切れだった。仕方がないのでバナナジュースを注文した。今日は涼しくて正直なところ、氷の入った冷たい飲み物はいらないのだが他に選択肢がないから仕方がない。これについてくるオマケのコースターが欲しいのだ。
先月に続いてのライブハウスである。錦三丁目、ここから徒歩一分だという。おおよその場所はわかっても初めてのところなので、早めに確認しておこうと思い、交差点を渡ってドンキホーテの方に向かって歩き出した。地図で見る限り、簡単に行けると思っていたが、現実には行き着けず、迷ってしまった。ライブハウスの入った雑居ビルは周囲の風景に溶け込んでいて、わかりにくい。5時近くになり、雨足が強くなった。目の前にあった服屋の軒下に逃げ込んで、小降りになるのを待とうと思った。店主が店先に傘立てを出した。夕立は降り止まず、ずっと立っていると店主が再び出てきて軒下の掃除を始めた。私は邪魔らしい。仕方がないので雨の中、コンビニまで歩いて傘を買った。九百五十二円だった。
地図上の印が本来の位置とずれていて、わかりにくかったのだ。東側の道で目的地を発見した。一階がコインパーキングになっている雑居ビルがその場所だった。すでに何人もの先客がいる。雨なので、全員が屋根のある駐車場の中で待機している。開場まであと1時間ほどである。整理番号順は、呼ばれた時間にいないと後回しにされるというシステムなのは、前回のライブで知った。途中でコンビニに行き買い物ついでにトイレを借りたりしながら待ち、定刻になった。入場が始まる。今回はやや前よりの位置を確保できる番号である。階段の途中にあった傘立てに九百五十二円のビニール傘を放り込んだ。
全部立ち見(オールスタンディング)というのはしんどい。2時間近い公演中、ずっと背筋を伸ばして直立していなければならない。そうしないとステージでパフォーマンスしているアーチストがよく見えないのだ。終わった時、膝の裏側が痛かった。
帰りは難波行きの最終電車。缶酎ハイを買ってアーモンド粒をアテにして、飲んだ。窓の外は真っ暗闇である。
先月に続いてのライブハウスである。錦三丁目、ここから徒歩一分だという。おおよその場所はわかっても初めてのところなので、早めに確認しておこうと思い、交差点を渡ってドンキホーテの方に向かって歩き出した。地図で見る限り、簡単に行けると思っていたが、現実には行き着けず、迷ってしまった。ライブハウスの入った雑居ビルは周囲の風景に溶け込んでいて、わかりにくい。5時近くになり、雨足が強くなった。目の前にあった服屋の軒下に逃げ込んで、小降りになるのを待とうと思った。店主が店先に傘立てを出した。夕立は降り止まず、ずっと立っていると店主が再び出てきて軒下の掃除を始めた。私は邪魔らしい。仕方がないので雨の中、コンビニまで歩いて傘を買った。九百五十二円だった。
地図上の印が本来の位置とずれていて、わかりにくかったのだ。東側の道で目的地を発見した。一階がコインパーキングになっている雑居ビルがその場所だった。すでに何人もの先客がいる。雨なので、全員が屋根のある駐車場の中で待機している。開場まであと1時間ほどである。整理番号順は、呼ばれた時間にいないと後回しにされるというシステムなのは、前回のライブで知った。途中でコンビニに行き買い物ついでにトイレを借りたりしながら待ち、定刻になった。入場が始まる。今回はやや前よりの位置を確保できる番号である。階段の途中にあった傘立てに九百五十二円のビニール傘を放り込んだ。
全部立ち見(オールスタンディング)というのはしんどい。2時間近い公演中、ずっと背筋を伸ばして直立していなければならない。そうしないとステージでパフォーマンスしているアーチストがよく見えないのだ。終わった時、膝の裏側が痛かった。
帰りは難波行きの最終電車。缶酎ハイを買ってアーモンド粒をアテにして、飲んだ。窓の外は真っ暗闇である。
時には懺悔を ― 2026年08月29日
事務所に探偵の死体が転がっている。殺された男は嫌われ者で、葬儀の席でも同情する者はいず、逆に死ぬ前に一発殴ってやりたかったと言われるほどに人の恨みを買っていた。探偵社の元同僚が調査を依頼されるのだが、この男も人を寄せ付けない人間である。しかし、話の進行とともに吸い寄せられるように傷を抱えた男女が集まってくる。冒頭の血だらけの現場から、葬儀を経て調査の依頼があり探偵学校で修行中の女が相棒になって、対象者の尾行が始まる。死ぬ直前に被害者が調べていた依頼人とその内容、証拠ビデオの映像。スマートフォンや防犯カメラが普及する前の時代の話で、調査員がコツコツと証拠の断片を拾っていく過程になかなか見どころがあった。途中から事件周辺に複数の家族の闇が浮かび上がってくるあたり、ロス.マクドナルドの小説を思い出してしまった。凶器が飛び交う犯罪劇が普通の人間劇へと変貌していく。
探偵は人の心の傷口を炙り出す傍観者。この映画においては、決して傍観者だけではなく、似たような心の傷を抱えて苦しみ、そして共感し、行動する目的が揺らいでくる。
神様っていると思うか、これまでで、私が知っている探偵映画(小説でもいい)の探偵は、決して言わなかった。
三ヶ月半ぶりに劇場で映画を観た。しばらくテレビばかり見ていたから2時間8分がとても長く感じられた。映画館で映画を見る時間は、やはり特別だ。
探偵は人の心の傷口を炙り出す傍観者。この映画においては、決して傍観者だけではなく、似たような心の傷を抱えて苦しみ、そして共感し、行動する目的が揺らいでくる。
神様っていると思うか、これまでで、私が知っている探偵映画(小説でもいい)の探偵は、決して言わなかった。
三ヶ月半ぶりに劇場で映画を観た。しばらくテレビばかり見ていたから2時間8分がとても長く感じられた。映画館で映画を見る時間は、やはり特別だ。
夏の風情 ― 2026年08月23日
横 下 打
か か ち
ら ら 上
見 見 げ
る る 花
か か 火
? ? 、
夏休み、花火大会の日、小学生(高学年)が駆け落ちしようとする話である。この年代だと女の子の方が先に成長するので、少年たちよりもヒロインの方が大柄で身体つきも大人に近くなっていて、妙に艶かしい。
(現実は奥菜恵が少年役の子らよりも一学年かそこら上だったみたいです)
人が多すぎない、混雑しない田舎町の花火大会と夏祭りの景色は風情があって、いい。故郷の花火もあんな感じだった。
打ち上げ花火の問題について、灯台に登って実際にどう見えるのか、確かめようとする少年たちが素晴らしい。現代ならば、スマホで検索しようとするかもしれない。そう、たったの三十年前だが、携帯電話が、ない。駅舎が木造だ。テレビがブラウン管だ。女の子の母親がソバージュの長い髪でミニスカートを履いている。乗り物に切符を買う。
あぁ、素晴らしい、、、。
と、郷愁に浸って未来よりも過去に気持ちが向いている今日この頃。
か か ち
ら ら 上
見 見 げ
る る 花
か か 火
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夏休み、花火大会の日、小学生(高学年)が駆け落ちしようとする話である。この年代だと女の子の方が先に成長するので、少年たちよりもヒロインの方が大柄で身体つきも大人に近くなっていて、妙に艶かしい。
(現実は奥菜恵が少年役の子らよりも一学年かそこら上だったみたいです)
人が多すぎない、混雑しない田舎町の花火大会と夏祭りの景色は風情があって、いい。故郷の花火もあんな感じだった。
打ち上げ花火の問題について、灯台に登って実際にどう見えるのか、確かめようとする少年たちが素晴らしい。現代ならば、スマホで検索しようとするかもしれない。そう、たったの三十年前だが、携帯電話が、ない。駅舎が木造だ。テレビがブラウン管だ。女の子の母親がソバージュの長い髪でミニスカートを履いている。乗り物に切符を買う。
あぁ、素晴らしい、、、。
と、郷愁に浸って未来よりも過去に気持ちが向いている今日この頃。





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