スパーダーマン/ブランド.ニュー.デイ ― 2026年09月05日

前作がシリーズ集大成のような内容だったので、あれで終わりだと思っていたら、まだ続きがあった。
4本目である。アベンジャーズと世界観を共有しているこのシリーズ、ドクター・ストレンジに続いて、今度は超人ハルクが共演している。
前回の最後で世界中の人からピーターの記憶が消えてしまいました。あれから数年が経過しました。スパイダーマンはニューヨークの悪い人たちをやっつけて警察に引き渡すことを、仕事にして毎日を過ごしています。かつての恋人MJと親友ネッドのことはさらりと忘れて次に踏み出せばいいと思うのですが、そうはいかないピーター(スパイダーマン)なのです。
MJにしたためたラブレターを捨てずに持ち歩き、未練たらたらなのが切ないです。これ、間違ったらストーカー扱いされて視聴者に気持ち悪がられる可能性があると思いますが、ちゃんと丁寧に描かれていますので、ラブストーリーとして見ていられます。
クライマックスはX-MENのような若い女が登場し、強力な超能力を発揮してニューヨークを危機に陥れます。
詰め込んだ2時間25分の長尺ですが、最後まで退屈しないで見ることができました。北米の興行収入ナンバーワンはダテではありませんでした。悲しい話もどこか突き抜けていて、カラッと明るいのがスパイダーマンの美徳だと思いますし、そんなところが観客から支持されているのではないでしょうか。

ライブハウス ― 2026年09月03日

午後4時半、小雨の降る栄、サンシャイン前、白いキッチンカーには三、四人の列ができていた。雑炊とバナナジュースを売っている。私が欲しいのは雑炊なのだが、売り切れだった。仕方がないのでバナナジュースを注文した。今日は涼しくて正直なところ、氷の入った冷たい飲み物はいらないのだが他に選択肢がないから仕方がない。これについてくるオマケのコースターが欲しいのだ。
先月に続いてのライブハウスである。錦三丁目、ここから徒歩一分だという。おおよその場所はわかっても初めてのところなので、早めに確認しておこうと思い、交差点を渡ってドンキホーテの方に向かって歩き出した。地図で見る限り、簡単に行けると思っていたが、現実には行き着けず、迷ってしまった。ライブハウスの入った雑居ビルは周囲の風景に溶け込んでいて、わかりにくい。5時近くになり、雨足が強くなった。目の前にあった服屋の軒下に逃げ込んで、小降りになるのを待とうと思った。店主が店先に傘立てを出した。夕立は降り止まず、ずっと立っていると店主が再び出てきて軒下の掃除を始めた。私は邪魔らしい。仕方がないので雨の中、コンビニまで歩いて傘を買った。九百五十二円だった。
地図上の印が本来の位置とずれていて、わかりにくかったのだ。東側の道で目的地を発見した。一階がコインパーキングになっている雑居ビルがその場所だった。すでに何人もの先客がいる。雨なので、全員が屋根のある駐車場の中で待機している。開場まであと1時間ほどである。整理番号順は、呼ばれた時間にいないと後回しにされるというシステムなのは、前回のライブで知った。途中でコンビニに行き買い物ついでにトイレを借りたりしながら待ち、定刻になった。入場が始まる。今回はやや前よりの位置を確保できる番号である。階段の途中にあった傘立てに九百五十二円のビニール傘を放り込んだ。
全部立ち見(オールスタンディング)というのはしんどい。2時間近い公演中、ずっと背筋を伸ばして直立していなければならない。そうしないとステージでパフォーマンスしているアーチストがよく見えないのだ。終わった時、膝の裏側が痛かった。
帰りは難波行きの最終電車。缶酎ハイを買ってアーモンド粒をアテにして、飲んだ。窓の外は真っ暗闇である。

時には懺悔を ― 2026年08月29日

事務所に探偵の死体が転がっている。殺された男は嫌われ者で、葬儀の席でも同情する者はいず、逆に死ぬ前に一発殴ってやりたかったと言われるほどに人の恨みを買っていた。探偵社の元同僚が調査を依頼されるのだが、この男も人を寄せ付けない人間である。しかし、話の進行とともに吸い寄せられるように傷を抱えた男女が集まってくる。冒頭の血だらけの現場から、葬儀を経て調査の依頼があり探偵学校で修行中の女が相棒になって、対象者の尾行が始まる。死ぬ直前に被害者が調べていた依頼人とその内容、証拠ビデオの映像。スマートフォンや防犯カメラが普及する前の時代の話で、調査員がコツコツと証拠の断片を拾っていく過程になかなか見どころがあった。途中から事件周辺に複数の家族の闇が浮かび上がってくるあたり、ロス.マクドナルドの小説を思い出してしまった。凶器が飛び交う犯罪劇が普通の人間劇へと変貌していく。
探偵は人の心の傷口を炙り出す傍観者。この映画においては、決して傍観者だけではなく、似たような心の傷を抱えて苦しみ、そして共感し、行動する目的が揺らいでくる。
神様っていると思うか、これまでで、私が知っている探偵映画(小説でもいい)の探偵は、決して言わなかった。

三ヶ月半ぶりに劇場で映画を観た。しばらくテレビばかり見ていたから2時間8分がとても長く感じられた。映画館で映画を見る時間は、やはり特別だ。

夏の風情 ― 2026年08月23日

横 下 打
か か ち
ら ら 上
見 見 げ
る る 花
か か 火
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夏休み、花火大会の日、小学生(高学年)が駆け落ちしようとする話である。この年代だと女の子の方が先に成長するので、少年たちよりもヒロインの方が大柄で身体つきも大人に近くなっていて、妙に艶かしい。
(現実は奥菜恵が少年役の子らよりも一学年かそこら上だったみたいです)
人が多すぎない、混雑しない田舎町の花火大会と夏祭りの景色は風情があって、いい。故郷の花火もあんな感じだった。
打ち上げ花火の問題について、灯台に登って実際にどう見えるのか、確かめようとする少年たちが素晴らしい。現代ならば、スマホで検索しようとするかもしれない。そう、たったの三十年前だが、携帯電話が、ない。駅舎が木造だ。テレビがブラウン管だ。女の子の母親がソバージュの長い髪でミニスカートを履いている。乗り物に切符を買う。
あぁ、素晴らしい、、、。
と、郷愁に浸って未来よりも過去に気持ちが向いている今日この頃。

ライブハウス ― 2026年08月16日

午前11時半、心斎橋、ヨーロッパ村、ラルフローレンの横を通って北側に入った路地。老舗だというライブハウスに行ってきた。雑居ビルの四階にあるところで、一階には普通の店舗が入居している。知らないで前を通ったら、ここで音楽イベントが開催されているなどとは全く気がつかないだろう。1時間くらい前になると人が集まり始める。応援グッズを身に纏っていたりするから一眼でわかる。会場スタッフが出てきて整理番号順に並ばせる。並んだ真横はガラス張りの服飾店であり、狭い店の中が丸見えである。開店前だが、店員の皆さんは図らずも大勢の他人の目に晒されたみたいで、さぞかし気まずいだろうと思った。外と目を合わせないように苦心しているのが、わかってしまう。
会場は全席スタンディングで三百人ほどのキャパシティだった。やや後ろ目の位置だったから、前が見えにくかった。それでもステージが近いのでアーチストの顔はしっかりと判別できるし、生の迫力も相まってなかなか楽しかった。音も近く、野外や球場などとは全く違う感覚があった。終演後、アーチストが出入口の前で見送ってくれた。近い。手を伸ばせば(伸ばさないが)届く。あぁ、、、。
続いて夜公演もあったのだが、チケットが手に入らなかったので、今日はここまで。心斎橋筋に戻って地下鉄に乗り、最寄りの駅まで帰った。遅い昼飯を食うことにする。ラーメン屋に入ってチャーシュー丼とのセットを注文した。
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