サムライ2026年05月02日

ひさしぶりにウメキタへ行った。スカイビルに向かう途中にあった薄暗い地下道がなくなっていて地上の道を通るようになっていた。カタカナ文字が並んだ不動産屋の広告のような景色で、緑地帯を右側に見ながら新しくなったピカピカの歩道を歩いた。外国人観光客でいっぱいである。ガラス張りの高層ビルが西と東にそびえ立ち頂上が展望台で連結されている。外壁に周りの景色が写りこみ地上四十階の巨大な鏡のような建築物なのだ。キンキラリンである。ここの三階に映画館がある。十年以上前はよくきていたが最近は足が遠のいている。

アランドロン、サムライ。1967年の仏映画。
鳥籠以外は何もないような灰色の部屋で男がひとり、ベッドに寝転んでタバコを吸っている。おそろしく殺風景な光景だが、監督の方針なのだろう。すべての画面で猥雑なものが映り込まない。暗く絵画のように洗練された映像が続いてゆく。話も端的で、殺し屋が殺しの現場をピアニストの女に目撃されるという失敗から始まって、それがきっかけで警察に目をつけらて追跡されるようになってしまう。プロがしくじると代償は重い。自身の美学に生きる男は辛いのだ。サムライという題名の由来だろう。

ウォルター.ヒルのザ.ドライバーに影響を与えたという記事を見たので、家に帰ってからビデオを確認してみたらなるほどその通りだった。警察に捕まった後の目撃者たちとの面通しの場面など、そのまんまだった。

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2026年04月23日

午前四時起床。今日は釣りに行くつもりだったがのだが、一日中、雨予報である。前の晩、天気予報が外れるという可能性を期待して、早くに寝たのだが、起きてみればやっぱり雨である。しかも午前から昼、夕方にかけて最も雨足が強くなりそうな気配である。夏ならば強行するのも選択肢としてあり得るが、四月の雨、冷たい雨になりそうなので、釣りの予定はやめにした。

映画館に行くことにする。ゴーストインザシェル。近未来のアジアの都市(日本ではない)が舞台のアニメーション作品。身体のほとんどがサイボーグ化した公安組織の女性捜査官が主人公で、亡命や暗殺など国際問題を扱った物語である。プラグで繋がれたコードを伝って人格が移動するという設定が革命的で、実体が見えない人形使いと呼ばれるハッカーが限りなく不気味である。八十三分の尺だが、内容が濃く深く複雑かつ哲学的で、人の思考を刺激する映画だといえよう。作品のビジュアルを含めその世界観にオタクたちは狂喜する。

ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編2026年03月13日

短期間だが札幌で勤務していた事がある。休日にレンタカーで函館や登別に行った。まとまった休日が取れるなら根室や釧路にも行ってみたかった。思ったのは北海道が広大だということだ。
本州よりも小さな北海道が大きく感じるのは人口密度が低いからなのかなと、思った。車で走っていると町から町の間がとても遠くて長く、道には信号が少ないような感じがした。人がいない大自然の風景がとても印象に残っている。

日露戦後、明治の北海道でアイヌ民族の埋蔵金をめぐって勃発する奪い合い。網走刑務所からの脱獄囚の背中に金のありかの刺青があるという。その人数、二十四。
最初の映画化からテレビシリーズを経て三作目といえばいいのか、網走監獄襲撃篇を見てきました。

網走刑務所といえば、刑務所の中の刑務所という印象がある。北海道の北の果ての大雪原にあり、極悪人が最終的に行き着く、この世最後の流刑地だ。ここに脱獄の元締め、のっぺらぼうがいる。杉元は彼と接触するため監獄の中に潜入する。

寝不足のため途中で眠くなりよくわかっていない部分がある。海から樺太が見えてきたところで終わった。
話はまだ続きがあるようだ。

チェンソーマン レゼ篇2026年03月13日

昨年の夏からロングランを続けている邦画が3本。国宝、鬼滅の刃、そして本作である。
先の2本は早い段階で鑑賞したのだが、これだけはあまり関心がなかった。それでも半年以上にわたって上映が続いているというのはすごいことで、もしかしたら一見の価値がある作品なのかもしれないと思うようになったわけであります。で、映画館に行ってきました。

まず、作画が美しい。学園ドラマのような展開で、ひと夏の少年少女の恋が始まる。美男美女である。エッチな場面がある。バトル漫画である。せつない。長すぎず100分で、ちょうどよい尺である。音楽がナウい。見てよかった。

天才が年をとるというのは、あり。
宇多田ヒカルは今、何才なんだろう。

しあわせな選択2026年03月07日

失業し家族を抱えたまま路頭に迷った元高額所得者が就職活動に悪戦苦闘する。笑えない状況だが、悲壮感を漂わせながらも頑張るお父さん、そしてタフで切れ者のお母さん(美人)。主演のイ.ビョンホンが冴えていて悲哀の中にも滑稽さを醸し出しコメディを見ているような気にすらなる。
どういう発想なのか謎だが、主人公は再就職にあたり同業の求職者のうち、自分より優秀そうな人物がいなければよい、という結論に至る。そして三人の候補者に対し、皆殺しにするという計画を立てるのだ。
計画は実行に移され、ブラックジョークのような展開が始まる、果たしてその結末は、、、。

単純なクライムサスペンスではないところが斬新で、よい。
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