九段2024年02月07日

早稲田通りの坂道を上り切って下り道になった。まもなく見えてきたのが大鳥居。そう、ここは靖國神社。職場が近かった時には何度もきていたのだが、今日は十数年ぶりである。巨大な鳥居の向こうに大村益次郎の銅像が見える。始まりは明治天皇の思し召しだったということですが、皇居のとなり、日本の中枢にこれほど大きな神社がある。この付近では頻繁に警察官の姿を見かける。

石積みの参道を前に進んだ。さくらまつり、みたままつりの時などは左右に露店が建ち並び、夜になると煌々と明かりが灯ってじつに華やかな雰囲気になる。花見の時期にはここから靖国通りの陸橋を渡って千鳥ヶ淵の遊歩道まで桜を眺めに行った。また境内まで戻ってきて露店でたこ焼きを買って食べるのだ。

今日は平日なので、店はなく、辺りは静かだ。大村益次郎の銅像は腰に刀をさした侍の姿をしていて、円形の広場の真ん中にある巨大な円柱の頂上にそびえたっている。

外苑と内苑の間を通る道路を横切り、第二鳥居をくぐって手水舎で手と口を清めてから神門をくぐった。門の扉には大きな菊花の紋章があり、脇には制服の警備員が立っている。ひっきりなしに人が入り、また出ていく。中門鳥居をくぐって、帽子をとり、拝殿の前に来た。中の白い幕にも菊花の紋章が。石段を上がって賽銭箱にお金を入れて、少し後ろに下がり、二拝二拍手一拝でお参りをして、下がった。

鳥居と神門の間に桜が植えられている場所がある。今は二月なので黒っぽい幹と枝があるだけで、桜の木は裸である。参集殿の向こう側に遊就館がある。これから行きます。

創建は明治の初め。時が流れて、昭和二十年頃の日本の人口は7200万人、恐れ乍ら、多くの日本のひとびとが、今でも静かにこの場所を守っていると想像します。


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