白熱電球と映画2025年09月15日

100ワットの白熱電球を買ってきた。すでに生産を中止したメーカーも多いらしく、今後入手が難しくなりそうだ。今のうちに買い占めた方がいいような気がする。明るさがちょうど良くて気に入っているのだ。

最近ビデオで見た映画
台風クラブ 
日曜邦画劇場にて鑑賞、相米慎二監督作。翔んだカップル、セーラー服と機関銃に続いてリアルタイムで見た記憶があるが、まだ昭和だった四十年前の事なので、内容は憶えていなかった。木造の校舎とか国鉄時代の原宿駅とか当時の風景社会風俗も含めて今見ると完全に時代劇だが、お馴染みの俳優の皆さんが恐るべき若さで画面に登場し、しばしのタイムスリップを味わった。映画の中の登場人物たちと同じ時代を生きてきたから記憶の中のあの頃の空気感が甦るのだ。バック.トゥ.ザ・フューチャーは1985年から1955年に遡る話で時間差は30年だが、これは2025年から1985年への旅だからさらに10年先に戻ったわけだ。解説で54才になった工藤夕貴さんが出てきて、夢から醒めた。

寝ても覚めても
唐田えりかがいい。とにかくいい。すごくいい。いいものはいい。相手役の東出昌大も本能のままに女のエキスに吸いつくみたいな芝居が自然に見えるから不思議である。吸いつかれて吸い返す唐田えりかがまたいいのだ。東出昌大は同じ顔をした男という設定で二役を演じている。主役二人とも関東出身だと思うが時々出てくる関西弁の台詞に違和感は感じなかった。原作は女性作家による恋愛小説で揺れ動く女性の心理を繊細に描いたものだという。複数の国際映画祭に出品され、多くの国で配給されたと聞くが、好評だったというのはわかる。繰り返すが唐田えりかがいい。

殺人の追憶
実際に起きた連続殺人事件を題材にした韓国映画。農村地帯で若い女性たちが暴行されたのち殺される。被害者の衣類で手を縛るとか、帽子のように頭から下着を被せるとか、実際の犯行と同じような状況が再現されているという。ソウルのような都会ではなく、土の匂いがする田園地帯が舞台となっていて、古い家が立ち並び、夜は暗い。防犯カメラがない。証拠を捏造し被疑者に暴行を加えて自白を強要するという不良刑事が主人公で鑑識のやり方も前時代的であり、正体の見えない犯人像も加わって不気味な映画になった。韓国にはDNA鑑定をする設備がなくアメリカに依頼するという話になっている。無力感が漂う最後、風に揺れる秋の稲穂で黄色く染まった画面が印象に残った。

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