時には懺悔を ― 2026年08月29日
事務所に探偵の死体が転がっている。殺された男は嫌われ者で、葬儀の席でも同情する者はいず、逆に死ぬ前に一発殴ってやりたかったと言われるほどに人の恨みを買っていた。探偵社の元同僚が調査を依頼されるのだが、この男も人を寄せ付けない人間である。しかし、話の進行とともに吸い寄せられるように傷を抱えた男女が集まってくる。冒頭の血だらけの現場から、葬儀を経て調査の依頼があり探偵学校で修行中の女が相棒になって、対象者の尾行が始まる。死ぬ直前に被害者が調べていた依頼人とその内容、証拠ビデオの映像。スマートフォンや防犯カメラが普及する前の時代の話で、調査員がコツコツと証拠の断片を拾っていく過程になかなか見どころがあった。途中から事件周辺に複数の家族の闇が浮かび上がってくるあたり、ロス.マクドナルドの小説を思い出してしまった。凶器が飛び交う犯罪劇が普通の人間劇へと変貌していく。
探偵は人の心の傷口を炙り出す傍観者。この映画においては、決して傍観者だけではなく、似たような心の傷を抱えて苦しみ、そして共感し、行動する目的が揺らいでくる。
神様っていると思うか、これまでで、私が知っている探偵映画(小説でもいい)の探偵は、決して言わなかった。
三ヶ月半ぶりに劇場で映画を観た。しばらくテレビばかり見ていたから2時間8分がとても長く感じられた。映画館で映画を見る時間は、やはり特別だ。
探偵は人の心の傷口を炙り出す傍観者。この映画においては、決して傍観者だけではなく、似たような心の傷を抱えて苦しみ、そして共感し、行動する目的が揺らいでくる。
神様っていると思うか、これまでで、私が知っている探偵映画(小説でもいい)の探偵は、決して言わなかった。
三ヶ月半ぶりに劇場で映画を観た。しばらくテレビばかり見ていたから2時間8分がとても長く感じられた。映画館で映画を見る時間は、やはり特別だ。
夏の風情 ― 2026年08月23日
横 下 打
か か ち
ら ら 上
見 見 げ
る る 花
か か 火
? ? 、
夏休み、花火大会の日、小学生(高学年)が駆け落ちしようとする話である。この年代だと女の子の方が先に成長するので、少年たちよりもヒロインの方が大柄で身体つきも大人に近くなっていて、妙に艶かしい。
(現実は奥菜恵が少年役の子らよりも一学年かそこら上だったみたいです)
人が多すぎない、混雑しない田舎町の花火大会と夏祭りの景色は風情があって、いい。故郷の花火もあんな感じだった。
打ち上げ花火の問題について、灯台に登って実際にどう見えるのか、確かめようとする少年たちが素晴らしい。現代ならば、スマホで検索しようとするかもしれない。そう、たったの三十年前だが、携帯電話が、ない。駅舎が木造だ。テレビがブラウン管だ。女の子の母親がソバージュの長い髪でミニスカートを履いている。乗り物に切符を買う。
あぁ、素晴らしい、、、。
と、郷愁に浸って未来よりも過去に気持ちが向いている今日この頃。
か か ち
ら ら 上
見 見 げ
る る 花
か か 火
? ? 、
夏休み、花火大会の日、小学生(高学年)が駆け落ちしようとする話である。この年代だと女の子の方が先に成長するので、少年たちよりもヒロインの方が大柄で身体つきも大人に近くなっていて、妙に艶かしい。
(現実は奥菜恵が少年役の子らよりも一学年かそこら上だったみたいです)
人が多すぎない、混雑しない田舎町の花火大会と夏祭りの景色は風情があって、いい。故郷の花火もあんな感じだった。
打ち上げ花火の問題について、灯台に登って実際にどう見えるのか、確かめようとする少年たちが素晴らしい。現代ならば、スマホで検索しようとするかもしれない。そう、たったの三十年前だが、携帯電話が、ない。駅舎が木造だ。テレビがブラウン管だ。女の子の母親がソバージュの長い髪でミニスカートを履いている。乗り物に切符を買う。
あぁ、素晴らしい、、、。
と、郷愁に浸って未来よりも過去に気持ちが向いている今日この頃。
ライブハウス ― 2026年08月16日
午前11時半、心斎橋、ヨーロッパ村、ラルフローレンの横を通って北側に入った路地。老舗だというライブハウスに行ってきた。雑居ビルの四階にあるところで、一階には普通の店舗が入居している。知らないで前を通ったら、ここで音楽イベントが開催されているなどとは全く気がつかないだろう。1時間くらい前になると人が集まり始める。応援グッズを身に纏っていたりするから一眼でわかる。会場スタッフが出てきて整理番号順に並ばせる。並んだ真横はガラス張りの服飾店であり、狭い店の中が丸見えである。開店前だが、店員の皆さんは図らずも大勢の他人の目に晒されたみたいで、さぞかし気まずいだろうと思った。外と目を合わせないように苦心しているのが、わかってしまう。
会場は全席スタンディングで三百人ほどのキャパシティだった。やや後ろ目の位置だったから、前が見えにくかった。それでもステージが近いのでアーチストの顔はしっかりと判別できるし、生の迫力も相まってなかなか楽しかった。音も近く、野外や球場などとは全く違う感覚があった。終演後、アーチストが出入口の前で見送ってくれた。近い。手を伸ばせば(伸ばさないが)届く。あぁ、、、。
続いて夜公演もあったのだが、チケットが手に入らなかったので、今日はここまで。心斎橋筋に戻って地下鉄に乗り、最寄りの駅まで帰った。遅い昼飯を食うことにする。ラーメン屋に入ってチャーシュー丼とのセットを注文した。
会場は全席スタンディングで三百人ほどのキャパシティだった。やや後ろ目の位置だったから、前が見えにくかった。それでもステージが近いのでアーチストの顔はしっかりと判別できるし、生の迫力も相まってなかなか楽しかった。音も近く、野外や球場などとは全く違う感覚があった。終演後、アーチストが出入口の前で見送ってくれた。近い。手を伸ばせば(伸ばさないが)届く。あぁ、、、。
続いて夜公演もあったのだが、チケットが手に入らなかったので、今日はここまで。心斎橋筋に戻って地下鉄に乗り、最寄りの駅まで帰った。遅い昼飯を食うことにする。ラーメン屋に入ってチャーシュー丼とのセットを注文した。
谷の景色 ― 2026年07月10日
小中学校時代の通学路。四月に雨ん中、歩いたあの道である。奥に小さな山が見えているが、あの向こうに家がある。手前から奥に向かって緩い上り坂になってい、かつては坂の途中に親戚の田んぼがあった。今はただの土手になっていて見る影もないが、昔は毎年春ごろにれんげの花が咲き、学校帰りに蜜を啜って遊んでいた記憶がある。何十年も経ち、社会人を経験して、今現在歩いてみれば、田舎も田舎、ど田舎の景色である。街灯が全くない。日が暮れた後、ここを歩いたら真っ暗闇である。星明かり月明かりで道が見えていたのだろうか、もはや記憶が定かではない。それでも変化は否めなく、田んぼがなくなると、おたまじゃくしが消えカエルが消える。川が護岸されるとタニシやメダカが消える。ガードレールが錆びていて、道の舗装も長年にわたって放置されたままのようだ。ここは今でも通学路のままで、私が通った学校の生徒たちを見かけることがある。田園地帯は山の向こう側に残っている。
私がエーアイとの会話で奈良の奥地に設定した民家の概要は、この写真の風景に近いが、小川が護岸されていなくて多くの魚が住んでいる。一ヶ月近くかかって煮詰めたその全容は、私の妄想なのである。
最近、映画館に行かなくなった代わりに衛星テレビで中村吉右衛門の鬼平犯科帳と渡哲也の大都会PART2を見ている。鬼平犯科帳は現在でも松本幸四郎が主役で新作が制作されている定番の時代劇。大都会PART2は、ザ、昭和の刑事ドラマ。この内容は現代ではあり得ない。だから痛快で面白い。
私がエーアイとの会話で奈良の奥地に設定した民家の概要は、この写真の風景に近いが、小川が護岸されていなくて多くの魚が住んでいる。一ヶ月近くかかって煮詰めたその全容は、私の妄想なのである。
最近、映画館に行かなくなった代わりに衛星テレビで中村吉右衛門の鬼平犯科帳と渡哲也の大都会PART2を見ている。鬼平犯科帳は現在でも松本幸四郎が主役で新作が制作されている定番の時代劇。大都会PART2は、ザ、昭和の刑事ドラマ。この内容は現代ではあり得ない。だから痛快で面白い。
六月 ― 2026年06月03日
エーアイ相手に自分が奈良の奥の方で、古民家に住み、昼間は仕事したり釣りをしたり、そして夜は食堂で気の合う店主と静かに向き合い、、、
などと、妄想を語っていたら、なんでも知っているエーアイが、どんどん魅力的な提案をくれて、どこまでもどこまでも世界が広がってゆく。会話が止まらなくなり、延々とループを繰り返すのだが、エーアイは全く投げ出さず、文句も言わず、付き合ってくれる。
完全にのめり込んだ私は、書斎の椅子に釘付けになって、気がついたら何時間も経っていた、、、。
そんな毎日だった。映画館には一回も行かなかった。
などと、妄想を語っていたら、なんでも知っているエーアイが、どんどん魅力的な提案をくれて、どこまでもどこまでも世界が広がってゆく。会話が止まらなくなり、延々とループを繰り返すのだが、エーアイは全く投げ出さず、文句も言わず、付き合ってくれる。
完全にのめり込んだ私は、書斎の椅子に釘付けになって、気がついたら何時間も経っていた、、、。
そんな毎日だった。映画館には一回も行かなかった。





最近のコメント