コーポ.ア.コーポ2023年11月20日

冒頭、辰巳ユリが自転車で走る橋の上から鉄橋と阪急電車が見える。
アパートの住所は北区になっているから、淀川の南側に住んでいる、という設定になっているのか。立地的にはキタの繁華街が目と鼻の先にある場所です。現実には川を挟んだ対面の淀川区の方が家賃が安そうだし、映画に出てきたような風景が多くありそうな気がします。私、二十代の頃、あそこら辺に住んでいたので、実感としてそのような感想を抱きました。ただ、原作者も映画の監督も大阪の方ですので、北区の中にもあんな場所があるのでしょう。なんだかんだ言っても大阪なのだ。ユリは道頓堀や鶴橋なんかにもチャリで移動するような人だから、本格的な大阪市民であるといえよう。
山口さんという住民が首を括って死んだというところから始まりますが、大きなドラマはなく、アパートの人たちの日常生活を淡々と描いていくといった作品でありました。風呂なしの六畳一間、トイレも洗面所も共同ですから、かなり貧乏な人々だと言えるでしょう。私は昭和の終わりをかじっているので、似たようなアパートで暮らした経験がありまして、、、
日雇いの建築現場には高橋さんみたいな可愛らしい女子大生はバイトに来ないような気がするのですが、現実の世界ではありえるのでしょうか、そこらへんが気になりました。

ロケ地については実際に大阪で撮影しているところと、それ以外の場所があるようです。
アクセスカウンター