TOKYO MER 走る救急救命室 南海ミッション2025年09月09日

前作はタワーリング.インフェルノみたいだったが、今度は世界崩壊の序曲(古くてごめん)である。特殊工作隊みたいな医療チームが主役のこの作品にはパニック映画がよく似合う。今回はオペ用特殊車両を搭載したフェリーが海をゆき、火山の噴火から人々を救出する。サンダーバードみたいでカッコいい。
もとはテレビドラマで、四年前に放送されていたものです。入院中に病室のベッドで見ていました。体が弱っている時にこのような医者が必ず助けてくれるという話には心休まるものがあります。現実路線の社会派よりも非現実的でも御伽噺で夢を見させて欲しいのです。医師の喜多見ですと、患者に話しかける鈴木亮平さんの芝居はいい。

鹿児島沖縄周辺の離島を舞台にしていてNANKAI MERが活躍するのですが、題名通りTOKYO MERとして、あくまでも東京にこだわっています。シリーズとしての統一感を意識したのだと思います。

平日でしたが国宝の時と同じくらい観客が入っていました。国宝は年配客が多かったのに対しTOKYO MERは老若男女まんべんなく集まっていました。間違いのないヒット映画ですね。

明日香村2025年09月05日

私が吉野に釣りに行く時、途中で橿原から明日香に向かって国道を通過するのだが、この周辺は飛鳥時代、藤原京だった場所である。平城京(奈良)や平安京(京都)に比べると現代においては目立った建造物がなく、地味なことこの上ないが、1300年前は日本の首都だったのは間違いがない。

藤原京以前に都だった場所はもう少し南の明日香村周辺だという。近鉄吉野線沿いの道路標識にキトラ、高松塚、石舞台などの表示がある。これまで、車で散々通過しているが、近くを通っただけで、現場には行ったことがなかった。

今般、知り合いのAさんから明日香に行きたいとのリクエストがあった。車をお持ちではないので、私に運転せよという。普段からお世話になっているので、引き受けることにし、飛鳥駅にて落ち合うことにした。駅の東側一帯が明日香村であり、日本史における重要な遺跡がそこら中に点在している。見晴らしがよく、なだらかな平地が広がっており、気候も穏やかだし、今回初めて車で走ったが、住みやすい環境で大昔には人が集中したであろうことは容易に想像ができた。

駅前にレンタサイクルがあり、多くの若者たちが自転車で移動していたが、本当に自転車で走るのが楽しそうな地形なのだ。時間が限られていたので、何ヵ所かしか行くことができなかったのですが、私が最も良かったと思ったのは高松塚古墳だった。子供だった昭和四十年代、大発見だと日本中が大騒ぎになったことを覚えている。西壁女子群像は特に有名であり、当時、カレンダーになって、誰かの家の玄関の土間の壁に掲示されていたものである。

現地は山の中の田んぼの横にあって、今は通路が整備されて容易に歩いて行くことができますが、辺鄙な場所であることには変わりがない。私らにとってはアクセスの不便さが幸いしたのだろう、観光客は少なく、ゆっくりと見物できました。有名な壁画については実物は見ることはできないが、そばに高松塚壁画館がある。日本画家が現物を見ながら詳細に再現した実物大の模写が展示されています。漆喰の剥離や流入した泥水の跡までもが精密に描かれていて、一見の価値があります。劣化が問題になっている壁画ですがここは発見当時のものが再現されているので、考え方によっては本物よりも綺麗な絵を見ることができるのです。

日が暮れる前に切り上げて、Aさんを橿原神宮前の駅まで送って行き、私は国道から南阪奈道路に入って大阪に帰った。


鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来2025年08月21日

最初に見たのはテレビで再放送された那田蜘蛛山編だった。下弦の伍と戦うくだりですね。その後、劇場版無限列車編を見、テレビシリーズを継続して、今回の劇場版無限城編に至ったわけです。
物語の進行と並行して登場人物たちの過去の記憶が再生されるというパターンが、この作品の特徴でありまして、鬼殺隊ばかりではなく鬼たちのトラウマまでもが網羅され、観客たちの心の琴線に訴えかけるのであります。前回の無限列車編では、序盤のテレビシリーズを見ていなくても映画本編だけで、それなりに楽しめるし感動できる内容でしたが、今回の無限城編は過去の話の予習がないと厳しいと考えます。

アニメというのを差し引いても滅多にないレベルの大ヒット映画である。国宝が100億を超えたといって物凄いと話題になっているが、こちらは一ヶ月以上遅れて公開されたにも関わらず250億超えのバケモノである。平日とはいえ夏休み中で、まだまだ混むだろうと思ったが、出かけることにした。郊外にある普段ならば比較的空いている映画館を選んだ。複数のスクリーンでラッシュアワーの時刻表みたいな上映回数が表示されている。珍しくWEB予約をしました。通路を挟んだ前の席で小学生くらいの兄弟を連れてきたお父さんがいましたが、疲れておられるのか、半分くらいの時点で、いびきをかいて寝ていらっしゃいました。

近年のアニメ映画は作画が実に丁寧で美しくなり、大変な進化だと思います。

都会のホテルとテレビ映画と古い文庫本2025年08月14日

九月、所用で関東に行くことになり、幕張のホテルを予約した。釣りの民宿とは違って、都会のホテルである。一昨年の退職で関東地方に行く機会はほとんどなくなってしまっていた。

最近ビデオで見た映画
非常宣言 バイオテロを描いた韓国映画。テロリストが細菌をばら撒いたのがソウル発ホノルル行きの航空機の中だった。本人も感染して死ぬつもりであり、一人でも多くの人を道連れにしようと、できるだけ乗客が多い便を狙おうとするのだ。偏執的な犯人像を若い俳優がうまく演じていて、映画の緊張感を高めるのに効果をあげている。航空機という密室の中で感染が広がっていく中で機長が死に、パニックは頂点に達する。米国で着陸を拒否され、仕方なく引き返すが燃料不足で墜落の危機に陥り非常宣言を発令する。着陸態勢に入った成田空港で、再びの着陸拒否。絶体絶命、という展開、、、。

最近読んだ本
羊たちの沈黙 新潮文庫 菊池光訳 トマス.ハリス著 本の間に調剤薬局のレシートが挟まっていて、その日付は01-03-29 、2001年3月29日だった。24年前に読んだ、のだ。帯には世界を制したサイコ.サスペンスの聖典、とある。この本のすごいところは、読んだことがある人がとても多い、という事なのだ。少なくとも私の知っている人たちの中では、太宰治の走れメロスと同じくらいの数の人が、この本の読書体験をしている。FBIの捜査官を檻の中から遠隔操作して楽しんでいる頭の良い人喰い殺人狂がいる、という話。
日本で映画が公開されたのが1991年の6月だという。私は市川の映画館で見たと思っていたのだが、その時期住んでいた場所を考えると違う劇場だったかもしれない。

釣りと映画2025年08月07日

予報によると、今週から天気が崩れるらしい。炎天下が続いた中、恵みの雨といえよう。明日の午前、本格的な雨が降るという。というわけで、約一ヶ月ぶりに釣りに行くことにした。真夏の湖で、晴れ、無風、水流もない中、太陽に炙られながら釣りをするのはつらいのだ。雨が降るなら体感気温が下がって過ごしやすく、魚の活性も上がるのではないかという、楽観的な予想と共に、準備をし、寝た。
午前三時半に目覚めて、道具を持って駐車場まで行った。空はいい感じに曇っている。エンジンをかけ、ガソリンスタンドで給油をし、奈良に向かって走り出した。途中、明日香村のセブンイレブンで飲み物と食料を補給し、午前六時過ぎに目的地にたどり着いた。
天気予報はあたって、釣り開始後しばらくするとけっこうな雨が降り出した。私はレジャー用の雨合羽を取り出して着(救命具もつけている)、釣りを続けた。午後からは雨が止み、青空も見えるようになったが、風が吹いて水面も波立ち、過ごしやすい天候だった。今日来たのは正解だったかな。

さいきんビデオで見た映画
スタンド.バイ.ミー  夏、四人の少年たちが山中にある線路沿いの道を歩いて死体を見に行くという話。この映画を見ると小中学校時代の友達たちを思い出して郷愁に駆られてしまう。高校生になってしまうと育ち過ぎで、10代前半までの世界だというところがいいのだ。私自身、あの頃の友人たちと会うことはない。
ローグ.ワン  ラストシーンがスター.ウォーズ.エピソード4の冒頭数分前につながるという。帝国軍の秘密兵器デス.スターの設計図を盗み出す反乱軍の物語。メンバーの中に座頭市みたいな人がいる。特撮技術が発達したおかげで、1977年当時の登場人物たちが昔のままの姿で再生されていた。私が感動したのはターキン総督が出てきた場面だった。
バイオハザード:ウェルカム.トゥ.ラクーンシティ  カプコンのゲームの実写版。ゲームの内容にかなり忠実に作ろうという姿勢が見えて、その点はいい。キャスティングには不満。プレステのゲームは好きで(5)までは遊んだ。コード.ベロニカだけは途中で挫折したっけ。
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