フロントライン ― 2025年06月26日

復活の日とか、パンデミックを扱った映画は他にも何本か見たことがあります。今年の2月に鑑賞した雪の花も、この関連に該当する作品だと思います。コロナ禍の初期、感染者を出したクルーズ船が横浜港で足止めされ、乗客や関係者の皆さんが閉じ込められたまま上陸できなかったときの実話です。
未知の疫病が日本国内に侵入するのを水際で塞き止めることができるか否かの分岐点になりえる出来事であり、その当事者となったとき、特に責任ある立場の人々は恐怖に震えたであろうことが容易に想像されます。神奈川県、横浜市の首長、役人、いったい誰が矢面に立ってことの対応にあたるのか。
映画の冒頭は神奈川県庁の担当者からディーマットに電話が入るところから始まるが、その会話の中で横浜市の健康管理課は対応する気がなく、県庁とディーマットで対応するしかないと考えている、と。
となると、最も初めに立ち上がったのは県庁で、そこから指名されたのがディーマットということなのだろう。恐怖の最前線に立ち向かう司令を出す役人と任務を帯びる担当者が決まった瞬間である。
船の中では次々と感染者が出て、もう制御は不可能の様相になり、高齢者や病人にとっては生命に関わる事態に至る。しかし、受け入れる病院が簡単に決まらない。理由は(感染者ではなく自分が)死ぬかもしれないからだ。死ぬは極端だが、知らない伝染病に関わって自身や家族たちが社会から差別を受ける可能性が高いのがわかっているからだ。
船舶と医療関係者、行政にとっては修羅場だが、それを外から見て心が高揚(悪い意味)している人々がいる。マスコミである。あの時、テレビやネットで報道を見ていた私自身も間違いなく外側からの傍観者で、仮にディーマットの中に、自分が通院している病院の関係者がいたとしたら、あるいは保育園にいる自分の子供の友達のお母さんがいたとしたら、どういう行動をとったのか、そういうことなのだ。
安心してください。この映画は自分の責務を全うする人々の実話ですので、心が救われて希望を持つことができます。つらい時に人を守ってこそ、自分が守れるのです。
物語は船から全員が退去するところで終わります。
未知の疫病が日本国内に侵入するのを水際で塞き止めることができるか否かの分岐点になりえる出来事であり、その当事者となったとき、特に責任ある立場の人々は恐怖に震えたであろうことが容易に想像されます。神奈川県、横浜市の首長、役人、いったい誰が矢面に立ってことの対応にあたるのか。
映画の冒頭は神奈川県庁の担当者からディーマットに電話が入るところから始まるが、その会話の中で横浜市の健康管理課は対応する気がなく、県庁とディーマットで対応するしかないと考えている、と。
となると、最も初めに立ち上がったのは県庁で、そこから指名されたのがディーマットということなのだろう。恐怖の最前線に立ち向かう司令を出す役人と任務を帯びる担当者が決まった瞬間である。
船の中では次々と感染者が出て、もう制御は不可能の様相になり、高齢者や病人にとっては生命に関わる事態に至る。しかし、受け入れる病院が簡単に決まらない。理由は(感染者ではなく自分が)死ぬかもしれないからだ。死ぬは極端だが、知らない伝染病に関わって自身や家族たちが社会から差別を受ける可能性が高いのがわかっているからだ。
船舶と医療関係者、行政にとっては修羅場だが、それを外から見て心が高揚(悪い意味)している人々がいる。マスコミである。あの時、テレビやネットで報道を見ていた私自身も間違いなく外側からの傍観者で、仮にディーマットの中に、自分が通院している病院の関係者がいたとしたら、あるいは保育園にいる自分の子供の友達のお母さんがいたとしたら、どういう行動をとったのか、そういうことなのだ。
安心してください。この映画は自分の責務を全うする人々の実話ですので、心が救われて希望を持つことができます。つらい時に人を守ってこそ、自分が守れるのです。
物語は船から全員が退去するところで終わります。
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