大河への道2022年06月06日

地域振興の観光誘致会議で、意見を求められた総務課職員の池本さん、苦し紛れにとある提案をする。大河ドラマを地元に誘致するという内容で、主人公は地元の名士、伊能忠敬である。伊能忠敬は江戸時代の人物で、日本地図を作った人です。簡単に地図と言っても制作された年代は元号でいう文政の頃である。明治より前の元号なんて、一部のオタク以外は誰も順番通りにいえないだろう。五十歳を超えてから天文学を学び、北海道を皮切りに十七年かけて日本中を歩いて測量し、恐ろしく正確な地図を作った。あんまりにも素晴らしい出来だったゆえ、二百年が経過した現代においても伊能忠敬さんは偉人として深く尊敬されているのである。
大河ドラマ制作の企画は知事からの命令もあって、本格的に始動する。指揮を任せられたのは言い出しっぺの池本さんである。知事おん自らが指名した大御所の脚本家、加藤さん宅を訪ねる池本さん。
話は途中で江戸時代(文化十五年)伊能忠敬が死んだ日に飛び、時代劇になる。現代のパートと同じ俳優たちがちょんまげ姿になって別の役を演じています。日本地図を完成させるため、伊能忠敬の喪をふし、生きている事にする。幕府を謀かって資金の提供を続けさせ、大詰めの測量を続けるのだ。
武田信玄の死を隠し通した影武者みたいな展開である。この映画は喜劇(コメディ)で、江戸時代と現代を行ったり来たりしながら、伊能忠敬の偉業を完遂させようとした弟子たちの奮闘が描かれています。
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