すずめの戸締り(ネタバレ注意)2022年11月17日

冒頭、主人公の鈴芽が出会う若者は、閉じ師と言われる仕事をしている。その使命は、人が住まなくなった、いわゆる廃墟と呼ばれている場所に現れる不思議な扉に鍵をかけるというものである。

扉の向こうから現れる災いとは、大きな地震のことを言い、その規模において震災に相当するものであるようだ。普通の女子高生であるはずの鈴芽には不思議な能力があり、一般人には見えない災いをもたらす巨大な影が見えるのだ。災厄を回避するための鍵となるのが1匹の猫で、閉じ師のイケメンに惚れてしまった女子高生が、恋心を抱えながら男とともに猫を追う。九州から日本を北上するロードムービーになっています。フェリー、電車、自動車、新幹線、いろんな乗り物を乗り継いで、宮崎、愛媛、神戸、そして東京へ。話の展開から東京でクライマックスを迎えるのだと思っていたら、その先がありました。闇の奧となる場所で行き着いたのは東北地方だった。そう、これは3.11の物語なのです。


新海監督の映画は「君の名は」から数えて三本目の鑑賞でした。共通しているのは大きな災害を扱っているということですね。隕石、豪雨、地震、津波、噴火、天災は恐ろしい。



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