私は確信する2021年02月12日

フランスで現実に起こった事件の映画化であるそうな。女性(スザンヌ.ヴィギエ)の失踪が殺人事件に発展し、その夫(ジャック.ヴィギエ)が捉えられて裁判にかけられるのだ。遺体もなく明確な証拠もない。当然ながら一審では無罪になるのだが、検察が控訴して第二審が始まる。十年にわたる長い裁判である。ジャックの娘が自分の息子の家庭教師だった縁で裁判にかかわるようになるのが、シングルマザーのノラ。冤罪を確信する彼女は弁護士のデュポン=モレッティに弁護を頼み込む。そしてモレッティから要求されたのは250時間分の通話記録の文字起こしであった。
自分の仕事や息子との関係をも犠牲にして裁判にのめり込むノラ。膨大な通話記録を調査するうちにいろいろな事実が明らかになってゆく。
ヘッドホンをしたまま一日中、会話を聞いているノラ、自宅の壁に関係者の名前を書き込んだ付箋を貼り付けて相関関係図を作成し背後にある真実を炙り出していく。このあたりの描写は「ドラゴンタトゥーの女」を思い出してしまいました。コツコツと事実の断片を拾い集めながら証言の矛盾点を突き止めて、法廷で暴き出す。スリルに満ちた映画でした。
欧州の映画は久しぶりだな。題名は地味だけど面白かった。

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