ひとくず2021年01月29日

児童虐待がテーマになっていて重たい内容の作品のようでありますが、実はベタな人情劇でありました。ほとんどの俳優さん達が知らない人で華やかさは皆無、地味なことこの上ない配役であります。
空き巣に入ったマンションの一室で閉じ込められた少女と遭遇した中年男、金田。その場の状況で親からの虐待を悟り、瞬時に自分自身の子供の頃の記憶が蘇るのであった。要するに同じ境遇だったわけだ。その後、再びマンションを訪れた金田は鞠という名の少女に食事を与え、外に連れ出して新しい衣服を買い与え、風呂に入れてやる。理屈ではなく体の中から沸き起こる衝動のような気持ちなのだろう、すでに金田の目の中には鞠しかなく、彼女を守ることしか考えていない。その後もマンションを訪れる中で当然の如く虐待の加害者である母親とその交際相手の男と対峙することになる。
見た方にはわかると思いますが、ラストシーンが二重構造になっております。私の個人的な感想を言わせていただきますと、一発目で終わらせて、幕にした方が深い余韻に浸れたのではなかろうか、と。

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