THE WITCH 魔女-増殖-2023年06月02日

ポスターを見ただけだとホラー映画かと思うが、そうではない。
北海道の原野のような雪深い景色の中を血まみれの少女が裸足で歩いている。この人物が主人公だということはわかるし、彼女が只者でないこともすぐに明るみになる。彷徨う過程で横切った道路で、女を拉致して連れ去る途中の四人組の男たちの車に遭遇し、偶然に拾われるのだ。
画面が切り替わり、逃げた少女を追う立場の人々が登場する。何やら巨大な組織である。そして特殊工作員が複数現れるのだ。バイオハザードかアバターみたいな服に身を包んだ男女たちで、こいつらも只者ではない。
少女を匿うのは人里離れた土地の牧場で暮らす若い姉弟で、束の間の平和が訪れるものの、土地を乗っ取ろうとするヤクザが出てきて、複数の特殊工作隊が絡み、やがて花火大会の夜に一同が会するのだ。
クライマックスは完全にアクション映画になっていますが、少女の超能力が覚醒する様はスティーブン.キングのキャリーみたいだと思いました。
土地は高く買ってやるからソウルへ行って楽しく暮らせ、などというセリフがありました。韓国人の感覚はある程度、日本人の価値観と似ているのかもしれないですな。

本日は大雨で、一部の地域に土砂災害に伴う避難指示が出ています。映画館に向かう途中、激しい雨と水飛沫で車のワイパーはフル稼働だった。予定よりも時間がかかったが、ちゃんと駐車場に到着した。私を含め、こんな天気でも郊外の映画館に来る人はいるのだ。

怪物2023年06月12日

事実はひとつだけである。それでも視点が違えばまったく別の景色が見えてくる。芥川龍之介の藪の中か黒澤明の羅生門か、正義の味方はどこにもいなくて猜疑と不信だけが存在する救いようのない世の中である。私は人間と話しているのですかと言っている人物は誰かにとっては自分自身が人でなしだという自覚がない。母親も教師も子供ですらも相互に加害者であり弱い立場の人間を攻撃し、追い込んでいる。
私は観客として、一人だけ味方になりたい人物がいましたが、ここでは言いません。
賢明なみなさんが、すでにさっしておられるように、これは楽しい話ではありません。脚本を書くにあたって、どこかで現実にあったことを取材したのかもしれません。描かれている世界があまりにも身近でありすぎて、憂鬱になることうけあいです。
学校全体に防犯カメラがあってもいいのではなかろうか。私立かどこかで試験導入してみたらどうだ?少しはマシな世の中になるかもしれんぞ。

何やら感情的になってしまった。きっといい映画なんだろう。面白くはないけれど。

幕張2023年06月12日


私自身は日本の旅館が好きなのだが、現代においては温泉地や保養地にでも行かなければ、日本間の宿泊施設は少ない傾向にある。釣り宿で利用している民宿は日本間だが、単に古いだけとも言える。
会社の福利厚生を使って安く宿泊できる施設といえばほとんどがビジネスホテルであります。日本的な旅館といえば逆に割高なことが多い。何かのタイミングで今回泊まったのは幕張のホテルスプリングスだった。
カプセルホテルなみの料金だったけど、見晴らしのいい七階のツインの部屋で窓際にはソファーとテーブルなんぞがあった。湯布院に行くつもりがウィーンへ行ってしまい、慣れない外国のホテルに泊まってしまった寅さんみたいな気分であった。ここに一人だったのだ。
風呂に入った後、ソファーに座ってテーブルに置いたアタリメとピーナツを肴に缶チューハイをいただきつつテレビを見た。午後11時頃に寝た。
たっぷり寝て、起き出したのは翌朝の8時過ぎ。砂糖とインスタントの粉末をコーヒーカップに入れて熱い湯を注ぎ、ミルクフレッシュを投入し、モーニングカフェを制作いたしました。
ソファーに座って優雅な時間を過ごした。
チェックアウトしたら、下の映画館で映画を見る。そのあとは、電車に乗って次の目的地へ。

652023年06月13日

怪物を見た翌日の鑑賞だった。憂鬱な映画の後だったので、こんな単純な話が心から楽しめた。

宇宙を旅する途中で、小惑星帯に迷い込み、衝突して墜落、そこは6500万年前の地球だった、という話。
遠く離れた山の上にあるロケットまで辿り着き、地球から脱出する。生き残ったのは自分自身と少女の二人だけ。襲ってる肉食恐竜と戦いながらのサバイバルが始まる。タイムリミットは絶滅の隕石が降ってくるまでの僅かな時間だけ。
上映時間90分。思い出したのがサンドラ.ブロックのゼロ.グラビティです。あちらは90分で宇宙から地球に帰還する話ですが、こちらは90分で地球から宇宙へ脱出する話です。
クライマックスで大気圏に突入した物質が火を吹いて地上に降り注ぐ映像が似ています。

面白かった。いい映画ではなくとも、いい。いいのだ。

古都2023年06月14日

前回、予定だった6月2日は避難指示が出るほどの大雨で、危険かもしれないので、釣りを断念して映画館へ行った。実際、湖に行く途中の山道で土砂崩れがあったのか、道路が片側通行になっていた。

あの天候なら、出船禁止になっていただろう。

そんなわけで、約三週間ぶりの釣行だった。梅雨真っ盛りで朝は小雨模様。昼近くに一瞬陽がさして暑くなり、日焼け止めを使ったが、また曇り、夕方に土砂降りが来た。カッパを着て、桟橋に帰着した頃には雨足が弱まって、また曇り空になった。濡れたが、釣りにはこんな天気がいい。

どこかのサークルが釣り大会をやっていて、若い衆が十人ほど来ていた。出船前後の桟橋は賑やかで、みなさん楽しそうでよかった。

一般的に梅雨時の平日は空いていて静かだ。


帰り道、明日香村の標識。日本の古都。あの古墳、いつか見物に行きたい。


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