博多2022年08月17日

福岡ドームの見物を終え、バスで博多駅に到着。午後四時三十九分発の東京行きのぞみ50号を予約している。それまでに約二時間の空き時間があるのです。天神の仕事場でおばちゃん(同世代)に教えてもらった場所に行く。JR博多駅のある建物、そこの九階と十階、シティダイニングくうてんである。数十件の食堂が入居している。オイスターバー(牡蠣料理の店)やら何やらいろいろ話をきかせてもらっていた。
おばちゃんは井之頭五郎さんみたいに食い歩きが好きなのだろう、食事代をあまり気にしないようなところも似ている。私は普段、外食には安い店に行くことを好む人間である。結果的にチェーン店の吉野家、すき家、マクドナルドなどに行くことが大多数になる。
だが、今日は九州である。はっきり言って四十年以上ぶりの博多である。この次はいつ来れるのかわからない。私は頑張った。またラーメンで恐縮だが、博多一風堂に入った。ど定番の白丸元味、博多ひとくち餃子、明太子ごはん、の三点セット。九州博多三点セットだ。
駅の構内で地元西日本新聞を買い、旦過市場火災の記事を読みながらホームで電車を待ち、定刻の東京行きのぞみ50号に乗って、新大阪で降りた。

サバカン SABAKAN2022年08月25日

昭和六十一年(1986)の長崎、少年たち二人の夏休みの話。
男ならわかると思うが、とうちゃんが履いていたパンツ(ズボンじゃないよ下着のパンツだよ)や少年たちが履いていた半ズボンは、油断するとわきからキンタマがはみ出ます。いやー懐かしい。
子供の頃の夏休みはいいですね。二人はイルカを見るために海へ冒険に出かけるのだ。冒険といえども子供同士では時間制限があって日没までには家に帰らねばならない。それが小学生の現実だ。
サバカンとは鯖の缶詰のことで、どんな出方をするのかと思ったら、寿司ネタとして登場するのだった。寿司が好きなんだけど、高くてなかなか食えないという友達のために、手料理をふるまってくれる。
そう、スシローなんて昔はなかった。寿司は簡単に食えないご馳走だったのだ。
山と海と自転車と。ちょこっとだけ(少年目線からの)お姉さんが出てくるけど、あれはサービスである。現実の世界にはあんなのはいなかった。
追憶の彼方にある昭和、海辺の風景と子供たち、父や母、兄弟たちと家族の絆、酒と涙と男と女が、しみた。

キングダム2 遙かなる大地へ2022年08月30日

昨年、入院している時に私が読んでいる「水滸伝」の話になった際、担当の若い理学療法士のおねえさんは「キンダム」ならわかりますよ、と言った。水滸伝とキングダム、小説と漫画の違いはあるのだが、中国の古い歴史を描いた物語であるという点において、共通している。
キンダムは紀元前二百年頃の秦、水滸伝は西暦千百年頃の宋。日本の時代劇とは違って大陸が舞台となっているので、スケール感が違う。将軍といえば日本だと源頼朝や徳川家康のような時の権力者のイメージだが、中国だと大軍を束ねる司令官であるとともに大太刀を振り回す豪傑になる。原作が人気の漫画であることと主要キャストが今時の人々であるというところがいいのだろう、若い衆を中心として、観客がいっぱい入っていた。映画館に多くの人が集まるのは、いいことだ。吉沢亮の役はのちの始皇帝なのだろう。大河ドラマやハリーポッターのように長いシリーズになるかもしれない。
私はフリーザみたいな話し方をする大沢たかおが面白かった。
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