「オーバー.エベレスト 陰謀の氷壁」「ブライトバーン 恐怖の拡散者」「ターミネーター.ニュー.フェイト」2019年11月19日

オーバー.エベレスト 陰謀の氷壁

エベレストを舞台にした山岳アクション映画である。標高8000メートルを超える通称デスゾーンに機密文書を載せた飛行機が墜落する。資金難で潰れかけの山岳救助隊WINGSに高額の報酬を伴う捜査依頼がくるのだった。胡散臭く信用できなさそうな依頼人に一度は断りを入れる隊長だったが、チームの存続危機を救うことができるのならと、最終的にはミッションを引き受けるのであった。緊張感の欠ける雰囲気の映画になってしまった原因は、チャラい感じのヘリのパイロットのせいか、暗い過去があるのにちっとも悲壮感がないヒロインのせいなのか。コメディにしては悲惨な話だし、本格アクションにしては緊迫感がないし。難しいですな。


ブライトバーン 恐怖の拡散者

空から降ってきた飛行物体に乗っかっていた人間の赤ん坊のような生物を育てる子供のいない両親。導入部は完全に「スーパーマン」と同じ展開である。人間のような生物が超人的な能力を持っているという点も同じ。

違っているのは彼が悪役だということだ。優しくないし、友達もいないし、誰も救わない。自分よりも劣ったものとして人類を支配しようとする。人がどんどん殺される。


ターミネーター.ニュー.フェイト

現在と比べると特撮技術が随分と見劣りするけれど「ターミネーター」は一作目が一番面白いと思っている私です。ターミネーターは殺人機のはずなのですが、ジョン.コナーを守りにやってきたターミネーターがいたという点がややこしいのが「ターミネーター2」でした。ただ、少年を守るシュワルツェネッガーが圧倒的にかっこいいのと、マッチョに変身したリンダ.  ハミルトンの姿、液状の金属で変幻自在な新型殺人機が秀逸で、「2」もよかったです。

ジーェムズ.キャメロンが関わったのは「2」まで。その後のシリーズはなかったものとして、製作されたのが、今回の「ニュー.フェイト」だそうです。気持ちとしては「ターミネーター3」のつもりで鑑賞すればいいのでしょうか。

リンダ.ハミルトンが復活した。それとシュワルツェネッガー以外の主要な登場人物がみんな女性になってしまった。現代的なのでしょう。


エンド.オブ.ステイツ2019年11月22日

「ホワイトハウス」「キングダム」に続く三作目。私はこのシリーズが大好きである。最強のシークレットサービス、マイク.バニングが自国の大統領を命がけで守る。これまでの作品では副大統領だったモーガン.フリーマンが大統領に昇格しています。
休暇中の大統領をドローンの大編隊が襲い、警護部隊がバニングを除いて全滅してしまいます。入院した大統領は昏睡状態。ただ一人生き残ったバビングに暗殺容疑がかけられ、彼はFBIに身柄を拘束されてしまうのです。
中盤は病院から脱出したバニングと追いかける真犯人のテロリスト集団、そしてFBIの攻防。
クライマックスは再度、大統領暗殺を企てるテロ部隊とシークレットサービスの戦闘シーンです。

自国の最高権力者を誇りを持って描く。邦画でももっとこのような作品が出てきてほしいと思います。映画だから夢でいいんです。

「アナと雪の女王2」「決算!忠臣蔵」「ゾンビランド.ダブルタップ」2019年11月25日

アナと雪の女王2

私の通う映画館では、多くの海外のアニメ作品は吹替え版のみの公開である。今回、「アナとー2」では字幕版と吹替え版の同時公開だった。大ヒット作品であるが故の現象だろう。

自分の中の価値観に従えばアニメ作品くらいストレスのない日本語で楽しむべきなのだろうが、珍しいので、字幕版を鑑賞することにした。松たか子と神田沙也加の歌も魅力的なのですがね。

古典的とも思えるようなおとぎ話の世界ですが、王族の女性たちが主人公で王子様は登場しない、そこが現代的なのでしょうか。前作に続いて今回も音楽が良かったです。

私はクリストフの独唱が好きです(アナとエルサは参加していませんが)一昔前のミュージックビデオみたいな演出で、バックコーラスを務めるトナカイが傑作です。


決算!忠臣蔵

日本人が大好きな赤穂浪士の話です。浅野内匠頭の家来たちの忠臣ぶりよりも仇討ちに関わる金の収支にスポットが当たっている点が斬新である。本来は武士の矜恃を描いた人情劇のはずなのですが、赤穂藩の財政にまつわる喜劇になっています。観客である私たちも日々金に困らされております。そのへんの生臭さが共感を呼び、この作品を楽しめるものにしているのだと思います。


ゾンビランド.ダブルタップ

ゾンビの話だが、ホラーでもパニックでもない、コメディ映画なのだ。(前作)世界がゾンビウィルスに侵されてから十年が経ち、殺虫剤に耐性を持つようになった害虫のごとく、ゾンビも進化するのであった。撃っても撃っても倒れず、向かってくる彼らはT-800と呼ばれ、生き残った人類から恐れられている。

噛まれたら感染して死ぬ。この基本ルールは堅実に守られていて、清々しい。いろんな人がやられるが、主人公たちは決して死なず、サバイバル。

ビル. マーレイは好きな俳優ですが、私は米国人ほどには彼の面白さを理解していない。故に最後の方で登場するマーレイさんが、本国ではウケているのだろうなと想像はできますが、私自身はノレないのであった。


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