入院前日2021年07月26日

930 本社総務部に電話。高額医療費の現物給付化制度を利用するために必要な認定書の請求方法について問い合わせる。書類に記入が必要だが、明日入院である。受け取る暇がない。仕方がないので本社まで出向く事にする。「午前中に行けるよう努力します」と告げる。
950 入院中の常備薬を確保するために行きつけの内科医院へ行く。待合は混んでいて処方箋をもらって会計を済ませたのは11時近かった。車に乗り、このまま本社まで運転していく事にする。到着まで30分くらいだろう。駐車場を利用させてもらうため本社近くの薬局へ。初めての利用である。初回利用の紙に必要事項を記入し受付の人にことわって外に出る。本社総務部へいき、書類をもらう。提出先は保健組合である。送り先を書いた封筒もつけてくれた。あとは切手を貼って出せばいい。ありがとう。
1155 薬局で薬を受け取った。

しばらく2021年07月27日

夏休み

入院一日目 手術前日2021年07月27日

病名 第五腰椎分離すべり症 腰椎椎間板ヘルニア

折りたたみ式スチール製カートに着替えと文庫本が入った段ボールを乗せ、文房具、常備薬、ラジオ、箱マスクを入れたカバンを上に置いて専用のゴム紐でくくりつけた。左手でカートを引っ張りながら右手で杖をつき、部屋を出る。これから約三週間、入院(予定)。最寄りの駅まで歩く。天気が良く蝉が鳴き、暑い。真夏である。
1200  S駅でKと待ち合わせ 駅中のコンビニで今月ガス代の支払いをする。線路に沿って病院までの道を歩く。途中のファミリーマートで乾電池(単三)とペットボトルの水を購入
1230 病院受付 入院の旨を告げる。
1300  外にある別棟でPCR検査。鼻の穴奥に細い綿棒を差し込まれる。割と痛かった。専用の検査機の中に綿棒を投入、10分で結果判明(陰性)
1400 看護婦と四階へ。416号室(四人部屋)室内はカーテンで仕切ってあり、廊下側入り口から南東、南西、北西、北東と、時計回りに3、1、2、4。3と1が廊下側、2と4が窓側、私は3番のベッド。看護婦から入院中の説明を受ける。その後、待っていた業者が医療用のコルセットを持ってくる(47011円)。保険が効くそうで書類と領収書をもらう。別件で入院手術にあたり、会社から受け取った高額医療の認定書請求書を封書へ。返信先は自分の病室にしてKに渡す。帰りに郵便局で投函してくれるように頼む。麻酔担当の医師が来た。明日の手術における麻酔の説明を受ける。麻酔の種類は全身麻酔、痛みや意識を完全に取り除く、自発呼吸ができなくなるので口から気管にチューブを入れて人工呼吸を行う、等。同意書にサインをした。1000円のテレビカードを購入(販売機は三階にあるらしい。コロナで患者は移動できないので看護婦が買ってきてくれた)
1600 ナースステーションにて院長の手術説明をKと二人で受ける。手術法、術後のケアなど。説明書及び輸血血液由来製剤等の使用に関する同意書にサイン。採血結果によると私は血が多いらしい(専門的な意味はわからないが)たぶん自己血回収だけでいけるだろう、と。後、一階に降りて患部のCTスキャン。Kとはここで面会終了、エレベーター内で若い看護婦(おそらく現場研修の学生)が話しかけてくる。患者の状況に興味があるようだ。病室に戻ったらサイドテーブルにお茶が置いてあった。
持ち込んだ文庫本、水滸伝(全19巻)を(1)から読み始める。
1700 夜勤担当看護婦の挨拶
1800 夕食 白米、ナスと舞茸のおひたし、人参椎茸大根鶏肉の煮物、青葉玉葱の煮物 腹が減っているから旨い。食後、投薬ミカムロ、フリバス
水滸伝(1)を読む。
2200 消灯 MBSラジオ アッパレやってまーす!

同室の人々 
1番 大酒飲みの壺さん(仮名)昭和27年生まれ、白内障で視界が真っ白、見ない見えないとぼやく。
2番 電気工事さん(仮名)40~50代、退院したくて仕方がない。夜眠れなくここにいるのが苦痛、パジャマではない私服に着替え退院をアピール。入院からピッタリ二週間目の8/3退院
4番 ハゲさん(仮名)60~70代のおじいさん。縦縞のパジャマ スキンヘッド 車いす

入院二日目 手術当日2021年07月28日

600 起床
800 朝食 アルジネートウォーター(スポーツドリンク125ml)アセトアミノフェン 500mg 2錠
手術を迎えるにあたって着替えをする。パンツを脱いで褌を着る。
1300 ベッドに寝たままの状態で看護婦さん二人に運ばれて、四階の病室から五階の手術室に向かう。エレベーターを降りると手術担当の看護婦さん(無駄に若くて美人)に引き継がれた。手首のIDと名前の確認をされた後、手術室に入る。初診をしてもらったMクリニックのM先生が手術補助についてくれるらしい。本物の無影灯を初めて見た。昨日の麻酔科医が登場し、点滴が始まる。20秒で気を失った。
1600 「終わりましたよ」の声が聞こえ、目が覚める。まだ麻酔が効いていて意識が朦朧としている。
退院後の記録、診療明細書の記載によると(閉鎖循環式全身麻酔3 3時間4分)(閉鎖循環式全身麻酔5 16分)とあるので、少なくとも手術時間は3時間20分だった、か。ベッドのまま病室まで移動。Kが面会に来ていて、昨日の郵便の領収書を渡してくれた。もう一つ頼んでいた靴べら(長いやつ)も買ってきてくれた。この靴べらは入院生活で大変に役に立った。そのまま寝てしまったのか、あとのことはよく覚えていない。サイドテーブルの上に置かれた透明のプラスチック容器。中には朱色の溶液があり白っぽい繊維質が浸かっている。白い容器の蓋にマジックで1.4gと書かれている。多分、手術で取った私のヘルニアなのだろう。
大便対策のおしめ着用、ちんちんに尿管、手首に点滴の管、腰には血抜きの管、ベッドで安静。
1700 夜勤担当看護婦の挨拶
1800 夕食 ベッドから起き上がれない。サイドのボタンを押して上半身の角度を調節できるだけである。
寝たままの姿勢で食すため、ご飯はおにぎり、おかずは全て串刺し。
2200 消灯

入院三日目 手術翌日2021年07月29日

一日安静
600 起床 採血 抗生物質点滴
800 朝食 温めた食パン(マーガリンもしくはジャム)、ヨーグルト、乳酸菌飲料(ヤクルト、ジョアなど場合によってはプリン)果物(オレンジ、キウイ、バナナのローテーション)
900 回診 毎朝、その日の担当医が看護婦を二、三人共なって病棟の患者全員に回診を行う。「財前教授の総回診です」ほど大袈裟ではないにしろ、本当に「白い巨塔」みたいである。先生の手で背中の患部に差し込まれた血抜きのドレーンを抜かれた。看護婦によるコルセットの着用がなされた。 
安静のためトイレに行けず、大便対策のおしめ着用および、昨日から尿のカテーテルをちんちんに差し込まれている。ベッド脇のバケツに尿が溜まっている。
リハビリ開始 理学療法士のHさんが担当。足のマッサージと運動。関節が硬いと言われる。
1200 昼食 和食 おかずは串刺し ご飯はおにぎり
午後のリハビリ 足を優しく持ち上げてくれるので、苦痛はないが、痛いのは痛い。Hさん、分度器で曲がる角度を測定している。
1700 夜勤担当看護婦の挨拶
1800 夕食 和食 おかずは串刺し ご飯はおにぎり
バケツの尿の色が濃いからもっと水分を取るように看護婦さんに言われた。
2200 消灯 
一日中、ベッドに寝たままで、普通ならば退屈で苦痛だっただろうが、朝から晩まで医師やら看護婦やら理学療法士やらが入れ替わり立ち替わりかまってくれたおかげで、気分が紛れて助かった。
一日中、便通なし。
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