ドクトル.ジバゴ2012年06月23日

「本作品では序曲がございます。黒味のまま音楽だけが流れますが映写機の故障等ではございませんのでそのままお待ちくださいますようお願いいたします。」
チケットを買ったときに念をおされた。
冒頭、映画会社のロゴが出る前、本当に真っ暗のまま約10分の演奏がある。ライオンが吠えるMGMの後で「ドクトル.ジバゴ」の題名が出てスタッフ、キャスト等、クレジットタイトルが表示される中(背景は地味な絵です)、さらに数分間の演奏を聞かされ、ようやく本編が始まるのである。気の短い人間が多い昨今の世の中ではあり得ないオープニングだ。これから始まる三時間超の大作映画を観客にじっくり味わってもらうために、日常生活から心を切り替えてもらいますよ、という感じだろうか。
昔見た「2001年宇宙の旅」のリバイバル上映で、同じような体験をしたことがある。
例の「ツァラトゥストラはかく語りき」のファンファーレの前、真っ黒な画面の中、数分間暗い音楽を聴かされるのである。

ロシア革命、レーニン、スターリン時代のソ連を舞台にした映画である。主人公の兄役でアレック.ギネス(スター.ウォーズのケノービ老)が出ていて、ちょっと嬉しかった。
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