「海底47m」「ベイビー.ドライバー」2017年08月22日

海底47m

去年の夏「ロスト.バケーション」という作品があって、大変に面白く鑑賞させてもらった記憶があるのですが、これも同じような系列の物語であります。

「ロストー」はサメの泳ぐ入江で一人小さな岩礁に取り残されたサーファーの話でしたが、今度はサメの泳ぐ海域でケージに閉じ込められたまま海底47mに取り残されたダイバーの話です。

海の底なので、酸素ボンベの空気がなくなったらおしまいです。恐怖の度合いはさらに高まったと言えましょう。

海とサメと孤立と恐怖、暑い夏の映画鑑賞には最適の作品でありました。

ベイビードライバー

「逃し屋」とでも言えばいいのか、裏稼業の運転手の話である。古くは「ザ.ドライバー」や「トランスポーター」などが思い出されるが、若い男女の純粋な恋愛ドラマが主題の一つになっているところが、違いであり、新しい部分である。そうベイビードライバーは根っからの悪人ではないのだ。年齢も若く、おそらく二十代前半と思われる。行きつけの定食屋の新人ウェイトレスにはモテるし、その女が美人であるがゆえに簡単に惹きつけられて自分の生き方すら考え直してしまうのだ。脳みそが柔らかすぎて、あまりにも魅力的である。青春している。

個人的にはカースタントよりもベイビーが犯罪現場から走って逃げる場面が好きだ。痩せた長身の男が疾走する姿は美しい。


打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?2017年08月30日

海辺を走る一両編成の電車は、とても風情があっていい場面ですね。他に乗客がいなくて女の子と二人だけで乗っかり、行き先も考えないまま、ただ景色が流れていく。ほんのわずかな時間でしかないことは、わかっているのだけれど、記憶の中には長く刻まれるであろう瞬間ですね。
少女が海の中で拾ったガラス細工のような丸い球が不思議な力を発揮して、時間が何度も巻き戻されます。
ここで違う行動を取っていたら、という時間の分岐点に立ち返ることができるのです。
海、灯台、花火、電車、目にする光景がひたすらに美しいアニメーションです。主人公たちは中学一年生だそうです。その辺の年頃では女の子の方が肉体的も精神的にも早く成長するのでしょうか。
私自身、小学校の高学年だった頃、隣に住んでいた同級生の女の子に身長を抜かされて、上から見下ろされ、圧迫感を覚えた記憶があります。
なずなが、典道と二人の電車の中で歌うのは松田聖子の「瑠璃色の地球」である(SUPREME収録)。30年前の曲だけど、いい歌だ。
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