新聞記者2019年07月20日

この映画がちょっと特殊だと思ったのは、過去ではなく、現在進行形の政権を告発するような内容だった点である。要するに安倍総理大臣を批判しているのだ。公開のタイミングもあえて参議院選挙にぶつけたような時期である。政治的な意図があるのだろうかと考えないではいられない。
映画自体は現実の出来事が下敷きになっており、しかも料理が完成しておらず、まだ調理中であるかのような生々しいネタが俎上にあげられているのある。解決済みの事柄が語られているのではない。
どこまでが現実でどこからがフィックション(推察)なのか、全然わからないので、そういう意味ではフェアではないように思います。全部が事実ならば恐るべき事なのです。故に、観客自身が勉強し、自分なりの考察をするべきなんでしょうね。
真実を報道するというジャーナリストの使命感は尊いものなのでしょうが、情報提供した告発者の抱える絶望感を考えると、受け止めなければならないリスクが不平等であります。故にこの映画の記者には同情しない。
私は古い人間であるせいか、紙の媒体としての新聞が好きである。新聞社によって言い分が全然違うところがあり、一部を信用すると、目が曇る。

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