ノー.タイム.トゥ.ダイ2021年10月15日

ダニエル.クレイグは前作で降板のつもりであったと聞く。事実、「スペクター」はクレイグ版007の集大成といった内容で、最後にジェームズ.ボンドはMI-16を辞めて去っていった。
話としては決着していたのだが「もう一本」となった理由はわからない。
冒頭の場面でボンドはヴェスパーの墓参りに行く。ロジャー.ムーアの「ユア.アイズ.オンリー」へのオマージュとも思えた。ムーアは無言のまま花束を置いたが、クレイグは違った。意外な言葉を呟いたのだ。それは私の中ではボンドが絶対に言ってはならない台詞である。
映画の途中で聞いたことのあるテーマ音楽が聞こえてきた時、なんとなく悟った。
これは「女王陛下の007」なのだ、と。ボンドが真面目に恋愛をして、結婚するという物語。ハネムーンに向かう道中、花嫁が射殺されるという悲劇的な結末で終わる。ジョージ.レイゼンビーが出演した唯一の作品だった。シリーズの中では番外編のような扱いをされているような気がしていましたが、実は大事にされていたのだ。まさかダニエル.クレイグが踏襲するとは思わなかった。歴代ボンドの中で誰もやったことがないような展開に驚かされた。
五代目のピアーズ.ブロズナンの頃から言われていた事だが、ジェームズ.ボンドは時代遅れの恐竜である。机の上でPCを自在に扱うQの方がコストパフォーマンスも英国への貢献度も高いのかもしれないのだ。
次作以降のシリーズは時代を巻き戻して原作の書かれた1950年代60年代の話にしてみては、どうだろうか。世界情勢とか、ボンドの女性に対する姿勢とか、新兵器とか、50年以上前の方が合っていると思う。劇場に入っていた観客層も私を含めて年配ばかりだったので、誰も文句は言わないだろう。
むしろその方が好ましい。

釣り 術後三ヶ月目2021年10月27日

昼前にうちを出て、リハビリを兼ねて釣りに行く。重い荷物は運ぶことができないので、今回はボートではなく、オカッパリである。橿原市内に入ったところで普段なら169号に右折して吉野方面へ向かうのだが、今日は165号を直進して宇陀市を目指す。
サンテレビの釣り番組で初めて知った場所であります。車を止めて鮒屋さんで遊漁券を購入し、釣竿を抱え、道具の入ったリュックサックを背負って、水際まで歩いた。回復がまだ完全ではないので、足場の悪いところには入っていけない。
午後からの約三時間、ルアーを投げた。
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