湯道2023年02月27日

感想。もしかしたらこの映画の監督には銭湯に足げく通った過去があるのではなかろうかと思った。
私は学生時代から社会人初期にかけて六年半ほど風呂のないアパートに住んでいた。だから日常的に銭湯に通っていた時期がかなり長かった。同じアパートに住む友人たちとタオルや風呂桶を持って風呂屋に通うのは実に気持ちのいい時間であった。劇中で吉田鋼太郎の台詞にもあったが、家に風呂があるのが当たり前になった現代で、温泉でもない、昔ながらの銭湯がなぜ滅亡しないのか。なぜならば私みたいな人間が生き残っているからである。風呂上がりに脱衣所で飲む飲料はうまい。コーヒー牛乳は鉄板で支持するが、栓抜きを使用する瓶のスコールも捨てがたい。
と、自分には銭湯にまつわるいろんな思い出があるから楽しく見ていられるが、2時間越えのこの映画、銭湯に行く習慣のない人たちはどのような感想を抱くのだろうか。
湯道を極めた家元の留守を預かる師範みたいな佇まいの窪田正孝がケッサクだった。まるきん温泉の看板娘、橋本環奈が可愛い。現実に風呂屋の番台にはおばちゃんが座っていることが多い。私は今でも時々銭湯に行っている。

山奥にある庵に登場した五右衛門風呂、小学校の低学年まで過ごした古い家の庭に錆びたやつが転がっていました。私自身は入ったことはないが、祖父母や親の世代が昔に使っていたのだろう。鉄の風呂釜を直接火で炙るから、入浴する際に足元には底板があったという。

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