最後まで行く2023年05月19日

韓国映画のリメイクだそうですがオリジナルは見ていません。
飲酒運転で事故を起こした刑事が死体を簀巻きにして荷台に放り込み現場から走り去る。これが話の発端。
刑事の名は工藤といい、危篤の母親を見舞うために雨の降る夜の道路を車で飛ばしていた。病院にいる妻と電話でやり合っていると署から着信があり、裏金に手を染めていたことがバレて査察が入りそうだという。しかもひとりで責任全部背負わされそうである。そりゃないだろ、あんたら共犯だろ、きたねぇだろ、やばいだろ、やばいよ。つのる焦りに落ち着け落ち着けと自己暗示をかけながら車を飛ばす。また妻から着信「お母さんなくなったわよ」で、ドッカーン。
死体を乗せたまま逃げる途中で飲酒検問に引っ掛かり、交通課の警察官ともみ合っているところに、県警本部の監察官、矢崎が登場。先の査察の件で、どうにか検問を切り抜けるが、、、。
最低の男なのだが、追い込まれてゆくその姿に哀愁感が漂い、演出と役者の芝居の妙で、サスペンスに喜劇の味が加わって画面に引き込まれてしまった。
冷静な男だと思っていた監察官の矢崎がブチ切れて本性を現し、阿修羅のごとく変げする様は驚きの展開で、見ている観客としては実に楽しかった。大魔神みたいだった。

ツッコミどころはいろいろありますが、力作だと思います。

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