暗黒館の殺人2012年10月10日

読み出したのが6月上旬だから、4ヶ月目にして、三巻目である。いくら長編とはいえ、読み進むのに時間がかかり過ぎである。二巻目を読んだのが、7月半ば頃で、それからは投げ出したままだった。ようするにイマイチなのである。荒唐無稽な怪奇趣味ならば江戸川乱歩のほうが面白い。舞台が昭和30年代や、それ以前の時代ならば、抵抗なく受け入れられそうな話でも、1980年代になってしまうと、どうも....。
これまでの「館シリーズ」がわりとすんなり読み通せたのは「暗黒館」に比べると、かなり短いページ数だし、テレビのサスペンス劇場を見るような感覚で、楽しめていたのだろう。
片平なぎさと船越英一郎で2時間ならつきあえるけど、8時間は長過ぎる、みたいな。あくまでも個人的な感想だけど。
とはいえ、最後まで読むつもりなので、それなりに気に入っているのかなぁ。
まったく別の作品だが、いまどきの表現を借りるなら、綾辻行人の小説の中では「殺人鬼」がネ申なのだ。
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