「ドクター.ストレンジ」「ミス. ペレグレンと奇妙なこどもたち」2017年02月10日

ドクター.ストレンジ

予告編で見た、風景が歪む映像は「インセプション」みたいだった。「ーストレンジ」はアメコミのヒーローものなので、シリアスな作風だった前者とは全然違う映画のトーンである。主役のベネディクト・カンバーバッチはギリシア彫刻のごとく日本人には絶対にありえないような顔立ちで、そのビジュアルだけでも充分にキャラが立っているといえよう。仮面ライダーみたいに「変身」する必要は全くないのだ。生きている赤いマントが面白かった。

映画が始まる前に「クレジットの後にも映像がございます。最後までお楽しみください」とあった。実際、本編が終わった後に映画のタイトルが表示され、続いて特典映像のようなものがあるのだ。ほとんどの人はここで席を立って外に出てしまうのだが、長いクレジットが終わったとき、もう一回映像が出てくる。これを見た人はほんの一部の観客だけだった。(蛇足)


ミス.ペレグレンと奇妙なこどもたち

全ての作品を見ているわけではないけれど、テイム.バートン監督は金髪の女が好きである。「バットマン」の頃から、その嗜好は変わっていないように感じる。子供も楽しんで鑑賞できるようなおとぎ話の世界だけど、案外グロテスクな表現が出てくるのもこの監督の特徴のように思った。いろんな能力を持った子供たちが出てきますが、最も印象が強かったのは透明人間です。姿が見えないから服の上に帽子が浮かんでいるという外見なのですが、時々裸になって活躍してくれます。主人公のジェイクが持つ特殊能力は本人すら気がつかない極めて地味なもので、映画の中でも後半になるまでわからない。しかし重要な意味があったのだ。

海底の客船が浮かび上がってくる場面は「タイタニック」の沈没シーンを逆回しにしたような印象だった。


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