探偵はBARにいる32017年12月26日

かなり以前になりますが、札幌に二ヶ月間ほど滞在して仕事をしていたことがありました。時期は夏、七月から八月にかけてです。場所は大通公園の周辺でした。歓楽街のススキノもすぐ近くにあり、仕事の後、繰り出して遊びに行った記憶があります。本州においては普段、羊の肉はあまり食べませんが、ジンギスカンとサッポロビールは当地の名物で、しょっちゅう食べて飲んでいました。札幌のコンビニで棚に並んでいるビールはアサヒでもキリンでもなく、サッポロです。寿司屋で海老を注文するとボイルしたものではなく、生の海老が出てきます。
碁盤の目のように綺麗に区画整理された街並みはまるで平安京のようでした。私が住んでいた寮は札幌駅の北側にあったのですが、仕事場である大通公園までは地下鉄に乗らずに、歩いて通っていました。途中には赤レンガの道庁などがあり、散策するのが面白かったからです。当時、日本ハムは東京が本拠地だったので、野球では北海道においては巨人ファンが大勢でしたね。円山球場での主催試合では巨人戦が多かったからでしょう。
で、探偵はBARにいる3、です。このシリーズ主人公は大泉洋と松田龍平のコンビなのは間違いがありませんが、札幌という北海道の街が物語の上で重要なのです。ポイントは雪と広大な土地、です。雪の積もる百万人都市。そして町から町へと移動するときの距離感。トラックの運転手が射殺される白い荒野のような場所。
エンドロールの後の蛇足はない方が、深い余韻が残る作品になったのではなかろうかと思います。
12・12
アクセスカウンター